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芦屋市で売りに出たマンションを購入されたH様は、様々な理由から、転入居までの時間が数か月しかないという状況でした。

最初に、内部間仕切りなどを撤去して、新たな空間づくりを提案しましたが、予算的にも工期的にも難しいため断念しました。

マンションの前入居氏は、約２年しか住まわれていなかったので、室内は比較的きれいだった事から、間取りはそのままで、壁紙の取り換えと、家具工事メインの計画としました。

とにかく明るい空間をご要望されたので、最も明度の高い白の壁紙を採用しました。

よって、とてもピュアな空間になったと思います。

しかしそれだけでは無機質な空間となるので、様々な国に滞在されたことのある施主様所蔵の、美しいガラスオブジェなど多数のアート作品を飾れる棚を設置しました。

特にバルコニー側は落下防止のための手すりがとても高く、眺望があまり望めなかったので、室内側に背面が抜けている棚を設け、オブジェを置いていただく提案をしました。

コンクリートの壁だけが見える味気ない眺めに、ガラスオブジェがきらびやかな彩りを与え、特に日射があった時の、ガラスの輝きや光の乱反射には目を見張るものがあります。

建築だけではなく、暮らす人の創意工夫で、室内空間に様々な変化が見られる、楽しい家であってほしいと思います。