オオタデザインオフィス

2011 Feb 28

2週連続で、本や映画の感想になりますが、あまりによかったので、また書きます。映画「Dear doctor(西川美和監督)」を見ました。とても泣けるだけでなく、とても考えさせられる映画でした。

舞台は田舎町で、そこで起こる医者の失踪事件から始まります。警察が着て調べ始めますが、その村唯一の医者のハッキリした素性がいまいち分かりません。しかし、よくよく村人に聞いていくと、おかしな事実が分かってきます。法的には許されない事実の裏に隠された、「本当の優しさとは何なのか?」を、面白くそして静かに問いかける良い映画でした。コンセプトだけでなく役者陣もとても良い感じでした。(鶴瓶師匠最高っす!)

映画のキャッチコピーでも出てくる「その嘘は、罪ですか。」という映画のコンセプトは、「嘘も方便」とはまた違うニュアンスが含まれています。良く使う「嘘も方便」は、確かに相手を傷つけないための嘘かもしれませんが、もしその嘘が、相手の人生や、自分自身の人生まで変えてしまう嘘ならば、あなたはつけますか?

この映画を見た時、約10年位前の本当のニュースを思い出しました。ある病院の個室で、兄が弟を殺してしまいます。その弟は病気がひどく、とても苦しがっていたそうです。さらに高額の医療費がかかり、生活もギリギリのようでした。そして兄は弟を泣きながら、確か枕を押し当てて殺してしまいます。そのまますぐに警察に逮捕され裁判に掛けられたのですが、病院側は「心電計を調べると、兄が殺害する直前に、既に弟の心臓は止まっていたので、既に死んでいる遺体に枕を押し当ててもそれは殺人でない」というようなコメントをし、その兄は無罪になりました。この裁判結果を聞いたとき、裁判にかかわる全員の心意気が分かり、僕はガッツポーズをしたのを覚えています。

人を人が思いやるという気持ちは、「人は法の前に人間である」という、本来の人間の根源の姿であると思います。しかし、そればかりを正当化しても社会は成り立ちません。このジレンマに、現代社会がもつ歪があるのではないでしょうか?松下幸之助さんの「いくら論理的に正しくても、人情が無ければそれは正義でない」という言葉がありますが、その通りだと思います。

僕自身、全然できた人間ではありませんが、なるべく人の気持ちを汲み取れる人になりたいと思います。

 最近、特に、本当に、そう思うんです。

  

2011 Feb 21

読みました。「月と蟹(著:道尾秀介)」。

比喩表現など、文章はなかなか良い感じでした。ストーリー的には、かなり暗く狭い感じの内容なので、好き嫌いがあるとは思いますが、僕的には好きな部類の本でした。

この本、直木賞をとったので、「道尾秀介ってどんな人?」と思って、ネットで調べてみたら、なんと言うかかなり「クール」な人でした。というか「もうちょっと愛想良くしても良いんじゃないの?」という感じで、「独特の世界観を作る作家と呼ばれる人達は、これくらいプライド持ってないといけないのかな?」と、思ってしまいました。デザイナーも、そうでなかったらいけないとしたら、僕はダメです。すぐ「笑い」を求めてしまうので、なかなか偉そうに出来ません。どちらにしても、本人とは関係なく、世に出た作品が全てという点では、建築も書物も一緒なのかもしれません。

「月と蟹」で一つ短所を挙げるとしたら、主役の小学5年生の子供たちが、なんか妙に大人すぎる所。えらく相手の気持ちを考えていて、「そんな奴おらんやろ~。大人でも、そこまで考えてないで、チッチキチッー(古!)」というくらい、相手の心をつぶさに感じ取るのです。僕が小5の時なんか、友達にズケズケ物を言って、よく喧嘩をしていました。 (・・・・・あっ!今も・・・。)

しかしそれ以外は、本当に良い本で、一気に読んでしまいました。特に最後の方は、ある意味、哲学的な内容が含まれており、「原因と理由」や「表裏一体性」の概念、さらに、「自分自身に潜む恐怖の元は、結局自分自身である。」といった、「自分の襟をつまみあげても、自分は持ち上がらないような(なんか違う?)」そんな、自己内観のスパイラルがあるような気がしました。(ほんとに分かってる?)

興味ある方は、一度読んでみてください。しかし内容が暗く、多少テンションが下がるの場合がありますので、気をつけてください。僕はプレゼン前に読んでいて、「こりゃイカン!」と思い、一人トイレで「わっはっはっ」と無理やり笑っていました・・・。

2011 Feb 14

先日冷蔵庫が壊れましたが、今回プリンターが壊れました。「電化製品の故障は連なる」とよく言われますが、ホントにその通り。プリントアウトができないと、パソコン中心の仕事ですので、ほとんどストップしてしまいます。困ったので、早速メーカーさんに電話しましたが、どうも工場での引き取り修理になるとの事。そこで、いつものように悩んでしまいました。

電化製品の故障は、「修理」と「買い替え」との「葛藤」です。修理の場合、工場までの送料や修理代はもちろんのこと、帰ってきてからすぐまたダメになる事もあるので、製品自体の使用年数もある程度判断しないといけません。反対に、買い替えの場合は、「ネットか」、「量販店か」などの、どのルートで買うのかから始まり、ポイントの計算、メーカーや機能の比較、さらに今ある製品の廃棄料もバカになりません。こうして、「修理」と「買い替え」の「葛藤」は、いつまでも続くのです。

今回はプリンターという事で、予備のインクがまだまだ残っており、この高いインクを無駄にすることも、はばかられました。ただ、最近のプリンターは高機能で、ランニングコストが安い物も多くあるので、買い替えの選択肢も捨て切れません。しかもヨド○シカメラの店員さんが、耳元で、「今ならキャッシュバックキャンペーンがありますよ」などと、つぶやくではありませんか。

が!! 結局、悩んだ挙句、修理に出しました。その代わり、次回壊れたときは、最新鋭のプリンターを、盛大に買い換えてやります。まいったか!!!(誰に?)

 

まあ、修理の話はおいといて、とにかく日曜にあったプレゼンテーションは、プレゼンシートもバッチリ問題なく提出できたので、ホッとしています。なかなか雰囲気良く、快適な感じでプランニングできたので、結果が楽しみです。ただこういう時は、期待しすぎると、ダメだった時のショックが大きいので、一旦、頭から話しておくのがベスト。・・・と、言いながらも、少し気になるし、でも、結果知るのも怖いし、・・・。

どうやら人生は、「葛藤」の連続のようです。

2011 Feb 07

正月が明けたと思ったら、もう二月です。寒さもなんだか緩んで、春の予感がしていますが、突然寒さはぶり返すので、まだまだ期待するのは早いでしょう。

先週に引き続き、今週もバタバタしています。なんだかんだとやることが多く忙殺されています。まあ、全てが順調なのが何よりなのですが。

そんな中、先日ある興味深いイベントに参加しました。催しの名前はまだないので、「(仮称)音楽持ち寄らナイト」とでもしておきましょうか。

簡単に言うと、他人はあまり知らないであろう、自分のお気に入り曲を5曲選んで持ち寄り、それをみんなで鑑賞します。各参加者には得点シートが配布され、かかった曲に点数をつけていき、最終的に点数の高い人が勝ちとなります。大の大人が、おいしくお酒を飲みながら、音楽について「あーだ、こーだ」言うのは非常に楽しいのですが、ある意味自分を試されているようで、ちょっと緊張します。さらに自分の趣味がそのまま出てしまうので、なんだかとても「恥ずかしい」のです。

行く前は、「この曲、絶対みんな気に入るで!」と思っていたのですが、いざその場になるとなんだか妙にムズガユイ感覚に陥ります。参加者の中で僕は一番年下で、他の人はみんな年季が入った、「超」がつくほどの音楽好きです。古いレコードを出してきては、「このレコーディングは、○○スタジオでやってるから、原曲と音が違う」とか、完全なマニアな中に僕が入るわけですから、無知なさらし者同然となり気が引けますが、そこは開き直るしかありません。とにかく「自分が、今いい!」と思う音楽をかけて、結果を待ちました。

言うまでもなく、結果は最下位。まあ、他の人の曲を聞いたら納得の結果でした。でもとりあえず、良いアンプとスピーカーから、次々流れてくるオールドファッションな音楽は、脳ミソの中をスローな電子レンジの様に、トロトロにとろけさせ、さらにお酒がそれを熟成させてくれました。

何とも香ばしい感じの「大人」な時間でした。

2011 Jan 31

先週はバタバタと忙しい週でした。まず、物件の不具合の完了検査と絵のために加古川へ行く予定があり、日をおいて他の仕事の打ち合わせや、今進んでいる物件の上棟式への参加と、なかなかの多忙ぶりでした。しかも明日は、建築士の定期講習に行かないといけません。「2月1日だし、講習終わったら映画でも見て帰るか」と思ってたら、朝9:30から夕方の17:30までみっちりと授業があるようで、その後に映画なんか行ったら疲れ果てて寝てしまいます。しかもよくよく調べたら、講習の最後にテストがあるようで、「落ちたらどうしよう!」と今からソワソワしており、なんだか受験生に戻ったようです。

この講習は姉歯の事件以降、国が決めた指針で、建築士は3年に一回この定期講習を受けないといけません。なのでおそらく、建築基準法などの解説等がメインになると思います。一級建築士の試験のときは、電話帳の様な法令集のどこに何が乗っているかを暗記しなければならなかったのですが、何年も経つと、普段まったく関係の無い法規に関しては忘れている部分もあるので、もう一度頭にグリグリ押し込んでこようと思います。

しかしこの建築基準法の法令集は、異様なまでに見にくく、分かりにくい本です。 例えば、

「***条、***条**項*号及び、***条**項*号**号の規定は適用せず、***条**項による制限を緩和することができる。ただし○○条○○項○号の建築物については、この限りではない。」

といった風にいちいち、その項目に飛びながら内容を確認しないといけません。「ページとページに挟む指が、あと20本あったら!」と思ったことが何回もあります。

とにかく、落ちたら恥ずかしいし、再試験になるのだけは避けたいので、今日の夜は法令集を枕にして寝ます。(実は、結構ちょうど良い高さなのがまた憎い・・・。)

2011 Jan 24

最近なかなか本を読む時間がないのですが(実は時間はあるが、ボーっとしてます)、あっという間に読んでしまった本があります。それは「みをつくし料理帖」シリーズです。

作者は高田郁さんで、1巻、2巻という番号は無く、それぞれの本に「八朔の雪」「花散らしの雨」「想い雲」「今朝の春」とタイトルがついており、現在4冊出ています。この本恐らく、女性読者に向けて書かれた本で、僕のいつも読む本のテイストとは少し違うのですが、何がそんなに面白かったかというと、出てくる料理がメチャクチャ美味しそうなのです。

ストーリーは、上方からから江戸に出てこなければならなくなった、澪という少女が、18才という歳にもかかわらず、料理店を任されることになります。もともと料理の修業をしていた少女は、上方の味と江戸の味の差に苦労したり、競合店が現れたりしながら、徐々に一本立ちしていきます。登場人物も気風のいい人ばかりで、さすが情に厚い江戸っ子という感じで物語が進みます。とにかく、みんないい人で、一巻が泣ける泣ける。

「逆境や苦しいときでも、美味しいものを食べている時は、幸せになれる」と、少女は工夫しながら美味しいご飯を作り続けます。話の中では、材料の切り方や、煮込み方、味付けなど、その料理の過程がせつせつと書いてあり、とにかく「旨そう」なんです。こりゃ確かに、幸せになりそうな感じです。

巻末には、その本に出てくる料理の本当のレシピが載せてあり、作ろうと思えば自分で作れ、その料理の味を堪能できます。「誰か作って、報告して!」と思っていたら、ネットで実際に再現して、写真を載せている人がいました。感想は赤い文字で「美味しっ!」と書いてありました。うむむっ・・・、うらやましい。

とにかく、電車の中で読むと、お腹がグーグー言いますが、とても面白い本です。一度、読んでみてください。

2011 Jan 17

冷蔵庫が壊れました。(今年はなんだかついてない!)細君が料理をしている時、まず電球が切れました。これは単なる電球の玉切れなのですが、問題は次の日に起こりました。

朝、冷蔵庫を明け、牛乳を温めようとコップに入れたのですが、「ジャリジャリ」とシャーベットが出てきます。「はて、昨夜はそんなに寒かったのか?」と寝ぼけた頭で考えました。外気温で冷蔵庫の温度が変わるなら、夏は全部腐ってしまいます。ボケーっとしながら、他の食材を見てみると、壜詰めピクルスが凍り、ペットボトルのサイダーは見たことのないくらい膨れ上がり、全部の卵に亀裂が入っていました。さらに野菜室を開けてみたら、白菜や小松菜がパリパリで、普段は少しやわらかいアボガドが、野球の硬球くらい硬くなっています。

「こりゃ凍っとる」と思いましたが、なすすべもないので、とりえず牛乳を温めて飲みました。味は牛乳でしたが、なんだかコクがなくなったような、美味しくない味でした。

とにかく、このままではどうにもならないので、まずはネットで調べてみました。そうしたら、冷蔵庫の奥の方のダンパーが故障しているようなことが書いてありました。どうも冷蔵庫とは、冷凍室に送る冷気をダンパーという「羽」で調節しながら、冷蔵室に送るようなのです。その「ダンパー」が故障するということは、冷凍室の冷気がそのまま、冷蔵室に流れ込んでしまうという事で、結果すべてのものが冷凍されてしまいます。

その後、冷蔵庫にとても詳しいMさんに、聞いてみたら「修理したら直るけど、買い換えますか!」と威勢よく云われました。電話の向こうで「ニヤリ」とした顔が浮かびます。

僕は「エコロジスト」という名の「倹約家 (細君曰く「アンタは単なるケチ」)」ですので、修理して直るのならもう少し使ってみようと思います。次回壊れたら、Mさんよろしくお願いします。

しかし、食べ物が凍るとこうなるのかと、勉強になりました。小学生なら立派な自由研究の宿題で出せそうです。

一番困ったのは、「とにかく卵は茹でたら食べれるだろう」と、14個も茹でて、一日中、ゆで卵を食べないといけなかった事。

板東英二になりそうです。

2011 Jan 10

昨日、毎年恒例の「西宮十日えびす」に行ってきました。今年は3連休なので、すごい人で、いつも以上に牛歩でしか進めませんでした。

やっとの思いで、境内に着き、お賽銭を入れようとしますが、人の波がすごく、一秒たりともジッとしていられません。境内までの道は一方通行なので、ただ前の人について行けばいいのですが、境内前は拝むために前に行く人と、帰ろうとする人が混在して、もうメチャクチャ!中には、子供用のバギーを連れて、その渦に臨んだ人がいてましたが、荒波にもまれた小船のようで、もうなんだか訳が分からなくなっておられました。

とにかく、「オリャー!」とお賽銭を投げたのですが、もしかしたら前のおじさんの頭に当たって地面に落ちたかもしれません。神様はお賽銭を賽銭箱に入れられてない人の願い事は、聞いてくれるのでしょうか?どうなったかわからない状態で、とにかく3つくらいお願いしておきました。まずは「仕事がんばります」と「3億円当たりますように」と「ロト6当たりますように」。もちろん自分の仕事最優先のお願いですが、ちょっとだけうれしいハプニングも期待してしまうのは人情で、お願いの数もちょっとだけ欲が出てしまうのは愛嬌です。

神様へのお願いの後は、待ちに待った屋台飯!近くでビールを買い付けて、準備ができたら出発ゴー!です。今年はなかなか美味しいものぞろいで、アタリが多かったです。幸先がいい!

食べた順番に云うと、「フランクフルト」→「ケバブ」→「イカ焼き」→「チャーシュー饅頭」→「平たい餃子みたいな物(名前は不明)」です。最後に、トウモロコシがもうおなか一杯で食べれなかったのが残念でしたが、どれも旨かったので良しとします。

家に帰ると早速、福笹をいつもの棚に飾り、今年の目標となる文字を書いた、書初めを添付。

書いた文字は、・・・・・「我慢」。

今年もがんばります。

2011 Jan 05

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

やってきました新年。今年もお正月は、家で寝正月です。寝て起きて食べて飲んで、寝て起きて食べて飲んで・・・、をひたすら繰り返しました。家に体重計がないので、体の変化は見ないことにしています。ズボンのボタンがきついのはズボンの方が縮んだのでしょう。

しかし、今年の正月はいつもと少し違い、興味深いハプニングがありました。最近ネットニュースで騒がれている「おせちトラブル」以上のトラブルに巻き込まれ、なかなか不便な正月となりました。ある意味、今時な流行の波に乗った僕は、時代の最先端を行っていると言えましょうか。とうとう、僕の時代がやってきたのかもしれません。

とにかく僕の場合、おせちは期限通りに来たのですが、内容がトラブルだったのです。

元旦の日、細君と正月の挨拶を済ませ、お雑煮を啜りながら和やかな雰囲気の中、おせち料理を食べ始めました。最初、僕は機嫌よく食べていたのですが、細君がゴボウの肉巻きのようなものを食べようとした時、白いカビさんが住居を構えられているのに気づきました。そのゴボウ巻きは折り重なって入っていて、内部の見えない側に住んでいた白カビさんも居たようですが、僕はそのうちのお宅の1件をもう既に平らげていたので、白いカビさんは僕の胃の中で正月を過ごすことになったのです。白カビさんは胃の腑に入られましたが、今度は僕の腹の虫さんがムクムクと起きてきたのは云うまでもありません。

皆様も、インターネットで食べ物などを注文される時は、どうかお気をつけください。

 

まあ、そんな不景気なことは置いといて、今年は新生オオタデザインオフィスを目指し、より一層努力していくつもりですので、宜しくご贔屓にお願いいたします。

2010 Dec 27

今年も色々ありましたが、なかなか充実した一年でした。皆さんは如何だったでしょうか?

来年はさらに良い年になるように、祈るばかりです。いやきっとワクワクするような、良い事があると断言します。

では今年も、最後は本からの抜粋で終わりたいと思います。



止せ!毒だよとぼくは注意したが 奴さんは構うもんかと云って その残りのサイダーをグーと飲んじまった きみそれからだよAがあんなぐあいになっちまったのはね

でもそれからぼくは いくら考えても判らないものだからS氏のところへ行って 話したんだ

デスクの前でS氏は ホウホウと云って聞いていたが まさかと云うから ぼくは いや現に眼の前に見たことですよって云うと S氏はフンそれでその晩お月様は照っていたかいって聞くんだ

ぼくは そりゃすてきな月夜で そこらじゅう真青でしたと云うと S氏はシガーの煙を輪に吐いて ムーンシャインさ! って笑い出したのさ

いったい話はどうなっているんだって云うのかね? そうさ それが今日に至るまでも判然としないものだから きみにきいてみようと思っていたのだよ

 

ではグッドナイト! お寝みなさい 今晩のあなたの夢はきっといつもとは違うでしょう 

(稲垣足穂:「一千一秒物語」より抜粋)

2010 Dec 20

「ジングルベル、ジングルベル」と世間は、クリスマスムードです。と同時に、世の中ではクリスマスのプレゼント商戦が繰り広げられています。最近は家電エコポイントも、12月になって少し落ち込みましたが、ここにきてまた盛り返しているのではないでしょうか?

流行のクリスマスプレゼントといえば、iPhoneやiPadが定番でしょう!ヨドバシカメラで「あれら」を見ていると「凄過ぎ!」と感動し、欲しくなってしまいます。さすが「Mac系」はデザインが良くシンプル。そして使い方も簡単で、直感的に誰もが使えるようなシステムになっています。がっ!、結構いい値段。さらに使えるように環境設定するとなると、またそこそこ費用が掛かるのだと思うと、チョット手が出せません。そういう意味で「Mac系」は、庶民派の僕には手を出せない代物なのです。

この前も、ある人と「Mac派」か「ウインドウズ派」かという話をして、自分が買えない悔しさと、シンプルで洗練されたデザインに嫉妬して、苦し紛れに「Macのようなカッコ付けは使いません!」と言い切ってしまい、Macユーザーのその方にポカンとされてました。(その方、読んでいればここで謝ります。ゴメンナサイ。あれは本心ではないのですよ。(泣))

できたら僕だって、電車の中で颯爽とiPadを取り出し、「テトリス」をやったり、白イヤホンのiPodで「みちのくひとり旅」を聞いてみたい。さらにiPhoneに、色々な無料のアイコンをダウンロードし倒してみたい。(ほとんど使わないと思いますが。)

ちなみに、この前初めて、自分の携帯の赤外線送信で、写メールがプリントアウトが出来ることを知って度肝を抜かれ、店員さんに「この赤外線って、送信料掛かるのですか?」と何回も聞いてしまいましたが、そんなことはiPhoneを使い出すならば、口が裂けても言いません。

シティーボーイのように、iPadをサラリと使いこなし、できたら横で困っている人に「フフフッ、こう使うのですよ。」とチョット得意げに教えてあげたい。

僕は、そんな自分に密かにあこがれる、自称「デザイナー」です。

2010 Dec 13

最近、僕がはまっているのは、「重心探し」です。「何のこと?」と思われる方に説明しますと、色々な物の重心を探して、その絶妙なバランスが取れた時の気持ち良さを楽しむ遊びです。

先日も、大阪の地下鉄で電車を待っている間、床のタイルとタイルの間に傘の先を置き、その傘の重心を懸命に探していました。なんせ、電車が着ちゃうと乗らないといけませんから、これは暇つぶしでありながら、集中力の要る真剣勝負なのです。

努力の甲斐あって、約3分で重心は見つかりました。重心が見つかるとどうなるかというと、傘が自立します。当たり前のようですが、これはいたって不思議な光景です。床に何の支えもなく、傘が立っているのです。

あまりのうれしさに、周りの人に見てもらおうと振り向いたのですが、昼間のすいている時間だったからか、周りに人が居らず、感動を共有することが出来ませんでした。もし誰かいたなら、涙を流し、抱き合いながら、その傘を鑑賞したでしょう。残念。

傘に限らず、テレビを見ながらリモコンの重心を探したり、トイレでスリッパを立ててみたりと、中々スリリングな暇つぶしになります。

「もうこうなったら、『重心倶楽部』なる研究会を発足して、代表でもしてみようか?」と考えましたが、自分自身がフラフラで重心がないような気がして止めました。

皆さんどうぞお試しあれ。

2010 Dec 06

この前、初めて箕面の公園に行ってきました。結構な人で、みんなハイキングと紅葉を楽しんでいました。

驚いたのが、一眼レフカメラの普及率。約3割くらいの人が一眼レフを首から提げていました。もちろんそれ以外の人も、ほとんどがデジカメを持っていましたから、メーカーさんはウハウハでしょう。確かに、お手ごろなお値段になってきたので、皆さん購入し易いのでしょう。(僕もそうでした!)やっぱり一眼レフは、憧れのひとつですからね。

多聞にもれず僕も持っていっていたので、「おぁ、我友よ!」という感じでした。皆さん僕のカメラなんかより、もっとすごいレンズと装備でしたが・・・。

とにかく、良さげな所をバシャバシャ撮りまくった後は、ご飯を食べながら一献。特に有名な滝がある近くの食事処に入ったので、滝を見ながらのリラックスした食事でした。(滝周辺はやたら人が多かったですが・・・。)

しかし、少し残念なのは、この滝の水が、実はポンプで汲み上げられているということ。箕面市を走る「箕面グリーンロード」の建設のためにトンネルを掘ったとき、トンネル内に水が湧き出し、箕面の滝に通じる川の水量が一気に減ってしまったらしいのです。もちろん、観光の名所でもあるので、「それではマズイ」ということになり、湧き水をポンプで源流に戻したようです。まあ、水を足しているのではなく、一応、もとある源流の水を戻している分まだ、良心的なのかもしれませんね。

一日、おいしい空気を吸えて、散歩でリラックスして、気持ちいい日でした。帰りには銀杏をたくさん買ったので、酒飲みの僕は、自分でいそいそと銀杏を炒っています。

きれいな空気と紅葉もいいのですが、僕はこの瞬間がたまらんのです。

2010 Nov 29

またパソコンが壊れました。といってもDVDドライブだったのですが、また買って間もないのに壊れたので、怒り心頭です。ほんと、D○LLというメーカーは、どうなっているのでしょうか?いつもの事ながら、対応も異様に悪く、電話してもつながらないわ、つながっても訳の分からん事を言われるわで、アンケートにかなり書き込んでやりました! ハーッ!スッキリした!

壊れたついでに、前から気になっていたので、パソコンも大幅に変更しました。まずドライブのパーティション分けから始まり、OSのデュアルブート、その他インストール・セッティングをしました。(カッコ良く、難しい言葉を使っていますが、全部、やり方を聞いた詳しい人の受け売りです。)

中でも、一番緊張したのが、CPUの入れ替え。ご存知とは思いますが、CPUとは、パソコンの「脳ミソ」のような所で、ここがすごいと、パソコンのスピードがかなり速くなります。今回、使っている2台のパソコンは、相関性のあるCUPだったので、入れ替えることにしました。

まずは、自分の近くにある鉄を触り、静電気を放出してから、指の油があまりつかないように白手袋をつけ、両手を胸の高さに上げたところで、「では今から、脳移植の手術を始めます。」と一人でいいながら、パソコンの中身を開けました。配線が縦横無尽に走り、なかなか作業は難しそうです。「これは難易度の高い手術になりそうだ。」などとつぶやきながら、ドライバーで慎重に冷却装置を取り外します。この時、他の部分に傷がいくといけないので、慎重になり指が震えます。なんとか冷却装置を取り出し、CPUの留め金をそっとを持ち上げます。「フーッ!」とりあえずはひと段落です。

「もう一体の患者も開けないと」と思いながら、もう一台も同じ作業を繰り返します。ついに両方とも、CPUむき出しの状態になり、いざ「移植」です。

そーっと持ち上げもう一台に持って行こうとした時、「先生、順調です!」と調子こいて言ってしまったのが間違いで、足元に散らばった、プラスドライバーを踏んづけた痛さに、CPUが手から落ちました。

「・・・・・」

一瞬、頭が白くなりましたが、すぐに拾い上げ、「大丈夫、3秒は経っていない!!」と訳の分からん事を叫びながら、さっさと付け替えました。

その後、僕より賢いCPUは、ちゃんと動いてくれましたとさ。よかった。よかった。

2010 Nov 21

先日、初めて酒蔵廻りをしました。東灘周辺ではバスも出ており、色々な酒蔵を回れます。

最初に入った酒蔵は、自動ドアの前からすでに、ほのかなお酒の香りがしています。中に入り、お酒つくりの工程を見て、「へー、すごい手間がかかるんだな」とか、感心しながら見ていました。

見学の後、早速、試飲コーナーに向かいます。プラスチックのカップに、おじさんが様々なお酒を注いで、あれこれと説明してくれます。飲み比べると、本当に全然味が違います。中には、面白いお酒もあり、麹の発酵途中の濁り酒は、炭酸のように発泡していたりもしました。

結構、気持ちよくなりながら、2軒目に。2軒は最初の蔵より大きく、展示内容ももっと濃かったので、「ほー、米粒をここまですり減らして大吟醸を作るのか、そりゃ高いはずだな」とか思いながら見ていました。ここは、団体客が来るようで、試飲コーナーでは最初から、大量のお猪口が並べられており、おばさんが次から次にお酒を注ぎ、みんな試飲しています。ある意味、飲みたい放題です。よくよく観察すると、団体客の中にはツワモノがおり、ポケットに「当ての肴」を忍ばせつつ、飲んでます。やるな、オヤジ。

三件目になると、展示はもう殆ど素道りです。「ぽけーっ」としながら、映像なんかを見ておりました。試飲コーナーで、色々な種類のお酒を飲み比べますが、この時にはもう出来上がっており、どれを飲んでも一緒な感じでした。酒蔵さん、スイマセン。

もちろん、試飲だけでは申し訳ないので、色々と美味しいお酒を買いました。正解だったのは、味の判断がまだできる最初の方で、お酒を買った事。失敗だったのは、そのお酒をひたすら、持ち歩かなければならなかった事。

とにかく、僕にとっての、ワンダフルなディズニーランド。東灘だけでなく西宮にもあるので、次回そちらのファンタジーも、ルンルンで楽しんでこようと思います。

2010 Nov 14

夙川には、様々な鳥がやってきます。ハトやカラスはもちろん、白サギやカモ、カワセミや鵜までやってきます。先日、散歩中、「鵜飼い」の鵜を見ました。鵜は空も飛べるし、水中も自由自在に泳げます。

そんなにいつも見るわけではないので、鵜の動きを珍しそうに見ていたのですが、鵜を見ていたのは僕だけではありませんでした。なぜか「白サギ」が、鵜をジーッと見続けているのです。そして、鵜が飛び立つと白サギも一緒に飛び立ち、付いていくのです。

「縄張り争いでもしているのかな?」と最初思っていたのですが、なんとなくそうでもないようです。さらにジーッと観測していると、突然、鵜が物凄いスピードで水中を泳ぎ、魚を捕まえました。その瞬間、白サギが「何でっ!!!」という顔をしたのです。明らかに、羨ましさと悔しさが入り混じった顔でした。(鳥にそんな感情があるのか知りませんが・・・。)

白サギ(正式名称:小鷺)は黄色い足をしていて、岩の下にその足を突っ込み、魚が驚いて出てきたところを、ついばみますが、見ている限りでは、成功率はあまり高くないようです。ところが鵜があっさりと、しかも大物を簡単に取ってしまう現状に、羨ましさと惨めさがあったのかもしれません。

同じ鳥でも、生態が違う、それは白サギが悪いわけでも、鵜が勝っているわけでもなく、何千年もかけ自然にできた生態です。ただ僕は、その鵜の行動を諦めずに、何回も追い回して見ている白サギが、いつか「俺もできるかも・・・。」と怯えながらも、水中に顔をつけて泳ごうとする日を、期待します。



「上手くいかないかもしれない、でももしかしたら、やってみたらできるかもしれない・・・。」と思ってて欲しい。

そして、何万羽いる同種の鳥の、ただ一個体の「努力」と「恐怖への克服」が、決められた生態や役割から一点の突然変異をもたらし、「すべてが最初から決まっている」と思われがちな自然の摂理を超える結果を、もたらすかもしれません。

挫けちゃダメなんです。

2010 Nov 07

久しぶりに良い感じの本を読みました。タイトルは「COW HOUSE(著:小路幸也)」

ゆったりとした敷地で、まったりとした人々が生活を始め、ゆるーい感じでストーリーが進んでいきます。登場人物には、各々それなりに問題があるのですが、それもさわやかな風に吹き流されていくような、微笑ましい感じの本です。

まずこの本で、いいなと思う点は、情景が浮かぶ様な環境設定。広大な土地に、広大な建物があり、しかもこの建物を「どう使ってもよい」と言うのが、楽しげです。そして森や海も近いと言う設定なので、読んでるだけで土地の持ってるポテンシャルに引き付けられます。縁側があり、心地よい風が吹きぬけ、床に座ってボーっとしながらお茶でも飲む。そんで、風に乗ったピアノの音が、聞こえたり聞こえなかったり・・・。夕方になったら、「海岸でも散歩しようか」と言って、ビーチサンダルを引っ掛けながら、ぶらぶら歩く。誰が想像してもいい感じですよね。

次に良いのが、行間のレイアウト。特に会話の部分は、「うん」や「はい」といった、一言で終わる所が多く、自然と文中に空白が多くなります。それが、読んでいるストーリーのテンポと相まって、なんか視覚的にとてもゆったりと感じます。さらに会話のところは、独り言なのか、相手に対して発言しているのか、心の声なのか、微妙な捉え方ができる箇所が必ず織り交ぜてあり、それにある意味、心地よい曖昧さを引き出しています。「そんなん、何言ったかなんか、一々確かめなくても良いやん」というような雰囲気が、全体の空気の中に漂っています。

恐らく、こんな敷地でこんなでかい家を持つのは無理でしょうから、せめて本の中ででも、いつまででも情景に浸っていたい様な、ゆるーい感じの本でした。もし機会があれば読んでみてください。

2010 Oct 31

祝200回更新!!!なんやかんやで、更新200回となりました。皆様のおかげです。これからもがんばっていきます。(オチを考えるのは、毎回大変ですが・・・。)

最近、中国将棋にはまっています。アジアに旅行など行った時に、「いつ仕事してるの、この人たち?」と不思議になるような感じで、昼間中オッサンがよく中国将棋をやっています。ホントよく見かけるので参加したいのですが、如何せんルールが分からない。教えてくれと言いたくても、現地の言葉が分からない。何よりもみんな真剣で、人に教えている場合じゃない。

それで、ジーッと見ていたのですが、「馬」と書いてある駒や、「車」と書いてある駒は、なんとなく「桂馬」や「香車」なのかと分かる程度しか進展なし。「一度は、現地のオッサンたちと、ガヤガヤと遊んでみたい」と思い、先日フリーソフトをダウンロードしやってみました。

まず、ビックリなのは、日本の将棋とまったく違う事。チェスとも全然違います。第一に、真ん中に「川」というラインがあり、そこから出れない駒があることがビックリ。さらに、王将の周辺のたった9コマの中しか動けない駒もあるのです。とっても変な感じです。さらに一番の違いは、「炮」と言う駒。この駒は、自分でも相手でも、進路の直線状にある1駒を飛び越してしか、相手駒を取れないのです。

中には「歩」に似た動きの、「兵」「卒」と言った駒もありますが、相手陣地に入ると、左右にも動ける事になります。(恐らく、小沢さんがちょっと前に言ってた、「一兵卒」と言う言葉は、ここから来たのでしょう。)

僕は日本将棋もチェスも特に強くはないのですが、この独特の動きにはまったく慣れず、中国将棋でコンピューターに未だ勝てていません。アジアの路面で、オッサンを打ち負かし、ビールをおごらせる夢をかなえるべく、日々精進します。(仕事しろよ。)

2010 Oct 24

大谷美術館で現在開催中の、「アフリカの仮面と美術」展に行ってきました。年間パスのようなものを持っているので、もうすでに2回くらい行きました。何回行っても飽きないほど、すばらしい作品が多いです。

何がすごいって、「どうやったらこんな造詣を思いつくのか?」ということ。アフリカの人たちにとっての心象イメージが、そのままダイレクトに形になっているから、手を動かしながら色んな形が出来上がっていくのだと思いますが、我々の頭の中にあるいわゆる「一般的な形」や「常識のイメージ」というものに、まったく影響を受けていないので、とんでもない奇想天外な形状が生み出されていて、強烈なインパクトです。本当にもう「やりたい放題」なんです。

しかし、かといってすべてが目茶苦茶なのかというわけでもなく、本来のプロポーションや造詣に、うまくデフォルメを効かせながら作られている作品もあり、観察力や洞察力も所々に光ります。

やたら細いイメージで作られた犬なのに、「歩いている感じ」をうまく表すジャコメッティや、「細長い顔」にキャラクター性を整えたモディリアーニといった彫刻家も、これらの作品に影響を受けたのかもしれません。実際、ピカソなど19世紀末や、20世紀初期のアート界は、プリミティブ(原始)アートの影響がかなり強いです。そりゃ、あんなのいきなり見せられたら、びっくりしますわ。

展示の終わりの方に、ショップがあるのですが、そこにいくつか作品が販売されています。これがまた微妙に高いのですが、どうしても欲しくなってしまい、小ぶりで安いのを買い求めました。

(美術館の販売店員さんが、「えっ、(こんなん)買うんですか?すごいですね・・・。」と言っていたのが印象的でしたが・・・。)

家に帰り、ルンルンで飾っていたら「またこんな、訳の分からんもん買って!!!」と細君に怒られたのは、言うまでもありません。しかし誰がなんと言おうと「将来アフリカに行く事があったら、コンテナごとアートを買い占めてこよう!!」と心に誓うのでした。

2010 Oct 18

お世話になっている先輩の集まりで、いつも会う工務店の社長が、ご自宅でBBQをされるということだったので、先日参加させて頂きました。

行く前から、その人のお宅はとても良い感じと聞いていたので、それも楽しみだったのですが、行ってみて改めて「なるほど」と思いました。とにかく、プランと緑がすごいのです。

地元で昔から住んでられると言う事で、敷地がとても広く、敷地真ん中には巨木や竹林が覆い茂っています。その廻りに「ロの字」型に家が建っているので、大阪ではありえない緑の眺望が取れていました。 特にその木々を、2階の全開放の木サッシ窓から眺められる環境は、軽井沢のような雰囲気。近くには車通りも多いのですが、殆ど音は聞こえません。

緑だけでなく、内部も代々家をリフォームしながら、住まわれているので、古さと新しさが入り混じり、色々面白い事になっていました。「中と外」の捕らえ方も、とてもバランスのとれた感じで、外に開放された部分もあれば、中にこもれる部分もあり、想像するだけで「気持ちよく住めやろな~」という感じで、良い勉強になりました。(しかしながら、この計画をそのまま一般住宅に当てはめるのには、やはり、よほどの面積の敷地が必要だと言う事も、重々理解できました。)

2階からみえる木々を堪能した後、1階に下り、今度はその木々の下で、BBQがスタート。巨木の足元を上手く、くり貫いたウッドデッキで、ゆったりくつろげる、都会ではありえない時間をすごさせて頂きました。

くつろぎ過ぎて、ついつい飲みすぎてしまい、次の日は完全にダウン。最悪の二日酔いが待っていたのは、言うまでもありません。なぜか、この先輩つながりの飲み会で、いつも僕は痛飲してしまうので、以後気を付けたいと思います。(と言いつつ、飲みだすと忘れるのですが・・・。)

2010 Oct 11

今週のTOPの写真は、ブッダの置物(通称:涅槃ちゃん)。以前カンボジアに行った時、買い求めたものです。高さが約10cmほどで、首から上だけつくられた木彫りの彫刻です。最初は特に意識する事もなく、そのまま立てて飾っていたのですが、ある日それを手にとって色々眺めて遊んでいたのですが、そのうち飽きて「ポイッ」っと、何気なくクッションの上に置いたら、まるで寝ているよう。思わず爆笑してしまいました。

この彫刻はいわゆる「微笑みの国カンボジア」でよく見かけられる石像ように、薄く微笑みかけながら目を閉じています。その顔をそのまま横にして枕にのせると、とても気持ちよく「快眠」しているように見え、見ているこっちが微笑ましくなるほどです。それだけ彫刻が上手くできていて、尚且つ、木の色や質感がちょうど良かったのでしょう。とにかく首だけなら面白くないので、布をかけ、うまく体の形を作ったら、さらに大爆笑。まるで小さい人が寝ているようです。

と言う事は、この写真をもうちょっと荒くして印刷し、「なぞの生物出現!!体長約50cm!! 窓辺で布団をかぶり寝込んでいる、未確認生物を発見!その顔には優しい微笑が・・・」と書いて、オカルト情報誌である「ムー」にでも送れば、賞金の一つでももらえるかもしれません。

そんな僕の腹黒い思惑をよそに、涅槃ちゃんは今日も眠り続けます。ありとあらゆる煩悩をかき消して、極楽の夢でも見ている事でしょう。

2010 Oct 03

今週の写真は、家の近くの秋祭りの写真です。駅前に神輿が出て、引き回しがあります。結構多くの人が出てました。

この神輿の面白いのは、屋根の上の人。ハッピ姿で屋根の上に乗るのはどこの神輿でもありますが、この神輿は屋根にロープを結び、その端を乗る人の腰に巻きつけます。(写真でも命綱なのよなロープが見えると思います。)ハッピ姿で、手に提灯を持った若人が、このロープに体重を預け、神輿から体をせり出し踊るのです。とても威勢良く、楽しげですが、街中の電線がすぐ近くにあり、感電しそうで「俺には無理!!!」と思いました。(高所恐怖症で体を前に出すのも怖いし・・・。)乗っている地元の若者を見ていると、「やはり祭りは、若さだな」と思いました。

残念なのが、せっかくのお祭りなのに、屋台が出ていない事。ゴミの問題やスペース的なことも踏まえて、許可されていないのかも知れません。とても残念です。以前も僕の屋台好きは書きましたが、やはり祭りの時は、イカ焼きをかじりながらビールを飲みたい。イカ焼き自体は、近所のスーパーでも売っていますよ。でも、屋台から漂う醤油のニオイを嗅ぎながら、食べるのが旨いのです。

結局、近くにある焼き鳥屋で一杯飲んで帰りました。とりあえずビールを飲んで焼き鳥を食べたら、イカ焼きのことはすっかり忘れてしまったのは、人情というものでしょう。

そこで思いました。「やはり祭りは、酒だな・・・。」

2010 Sep 26

この時期、掛け布団を出そうか迷います。夏のブランケットのままでは寒いし、掛け布団はちょっと暑い。悩めるところです。しかも一旦出すともう戻す気を失います。それはあの憎き「布団圧縮シート」のせいです。

あの「シート」を使い始めたのは何年前か分かりませんが、今ではどこかに穴が開いており、補修しても空気が入ってしまいます。一応、入れる時は萎んだままなので良いのですが、いずれ空気が入り込み、押入れの中で膨張します。そうなると押入れがパンパンで、一度出すと他の全部の布団をもう一度圧縮して入れ直さないと、もう戻せません。これが今の時期まらまだましですが、冬物をゴールデンウィーク中に直す時は、季節的にもう汗だくになってしまいます。そして押入れの中が、異様に暑いというのは、やった人しか分かりません。

兎に角、まず引っかかるのが、シートのサイズが布団に合っていない事。やたら小さいのと、やたら大きいのしかなく、いつも苦労します。特に小さいの(恐らく一枚用)には、布団が納まりきらず、シートのチャックを閉めるまでにかなり苦労します。「モデュールと寸法の統一がなってない!!収まりを考えろ!!!」といつも切れ気味で布団を押し込むのです。

そして、空気を抜くのですが、これまた大変。掃除機のノズルを突っ込み吸引しますが、CMのようにスムーズにいった事がありません。「ブロロロロッ!!」と掃除機が布を吸い込み、なかなか空気が抜けません。そして、基本的にほとんど縮みません。

そこで、良い方法を思いつきました。とにかく悪態をつきながらも何とか布団をシートに入れ、空気の排出分を残したままチャックを閉め、後は上に座るのです。そうすると、徐々に空気が抜けていき、掃除機より簡単。さらに電気を使わないのでエコです。何よりも憎きシートを踏みつける事で、征服感が味わえます。「どうだ参ったか!お前なんぞ、ぺちゃんこにしてやるわ!」といった感じ。

ここで、はたと気づきました。僕のこの苦労は、一体どこから来ているのかと。えーっと、「シート」を尻に敷いて喜ぶ「僕」、「僕」を尻に敷い・・・・・。

これ以上は考えないようにします。

2010 Sep 20

やってきました。「梨」の季節。僕の最も愛する果物。「死ぬ間際に食べたいものは?」と聞かれると、僕は決まって「梨」と答えます。そしてそれは「二十世紀梨」でないといけません。僕にとって、二十世紀梨以外の梨は、梨ではないのです。

大体、「二十世紀」と言うネーミングがすばらしい。今はもう21世紀ですが、なんかこう、近未来感があり、希望の持てるすばらしい響きがある(ちょっと大げさ)。今回、ウィキペディアで二十世紀梨を調べました。「・・・青梨系の代表品種で、一般的な唯一の青梨。1888年に現在の松戸市で、当時13歳の松戸覚之助が、親類宅のゴミ捨て場に生えていたものを発見した。・・・」と書いてあるではありませんか!松戸覚之助、偉い!天才!ゴミ捨て場という、場末に実る芳醇な果実を見出す、その先見の明!!ゴミ置き場から戻り、食べてみた本人もそのおいしさにびっくりしたでしょう。(よくよく考えると、おいしそうな響きでは決してないですが・・・。)兎に角、これを発見した彼はすばらしい!そして僕は今日もその梨をありがたく頂くのです。

話は変わりますが、人によって好物はそれぞれあり、しかも大体の人が、その食べ方に、こだわりを持っています。僕にとっての梨も例外ではありません。

まず、買ってきたものは、すぐ食べない。冷蔵庫で、最低一晩冷やします。そして冷蔵庫から取り出し、キッチン・シンクで軽く洗い、その場で食べます。決して、テーブルで食べてはいけません。二十世紀梨はこの「冷え」がないと、旨さの半分を捨てているようなものだからです。梨を4つに割り、すぐに皮をむきます。端と端を指で押さえながら、器用に皮と芯をむくと、そのままかぶりつくのですが、ここでも同じように、指で持っていた所を最初にかじってはいけません。体温で少し暖められているからです。ここはど真ん中の、まだ冷たさがそのまま残っている所を、「シャクリッ!」と食らいつきます。そして口の中が梨の果汁とその冷たさに満たされた時に、すかさず、指接地部分を口に放り込むのです。そうすると、その生暖かさが希薄され、全体的にちょうど良い口当たりとなります。こうやって4分の1を食べ切りそうなところで、もう次の4分の1を剥きだすのです。最終的に、梨1つを約2分以内に食べないといけません。「後で食べよう」などという外道は許されないのです。これは梨と僕の真剣勝負なのです。

最初に、人生最後に食べたい物に梨を挙げましたが、この方法で食べさせてもらえなかったら、今際の際の僕は机をひっくり返すでしょう。そして、あの世で必ず恨みます!

2010 Sep 12

涼しくなってきたので、今週も美術館に出かけました。行ったのは、大谷美術館の「2010 イタリアボローニャ国際絵本原画展」。これは毎年やっていて、家からも歩いていける距離なので、散歩がてら行ってきました。

内容は毎年のようにレベルが高く、それぞれの作品が世界観とコンセプトをしっかり持っていました。個人的には、「コラージュ」を使った作品が好きです。コラージュとは、脈絡のない切抜きなどの素材を貼り付けて、表現する方法で、組み合わせによって、とてもシュールな出来上がりになるのが楽しいです。もう一つ好きなのは、「手数の少ない」作品。つまり、細かく書き込んだ作品より、3・4筆くらいで、サッサと描いた作品の方が好きです。なんとなく、描き手の心境の「勢い」が、「瞬発力」をもって表されてような気がするのと、無駄なものを排除して「コンセプト」だけが残るような感じがするからです。

ただ、緻密に描き込まれた作品も、見ていて面白いですし、「ニヤリ」と笑える捻った作品も面白いと思います。展示会の作品集も買い求め、今年もボローニャ・コレクションが増えました。

ところで、こういった展示会場に行くと、いつもと言ってよいほど、一枚の絵の前からなかなか動かない人がいます。しかも、作品の講釈を長々と話しています。こうされてしまうと、後ろがとても混んでしまいます。しかも、「あんたの講釈聞きたくない!」となぜかテンションが下がってしまいます。

美術館は、巡回型の展示になっているのが殆どですから、会場が混んでいる時は、できればちょっとづつでも動きながら鑑賞して欲しいと思います。そこでこの前、物凄く強引ですが、どのくらいのスピードが混雑時の絵画鑑賞に適しているか、考えてみました。結論的に言うと、「3cm/秒」です。展示間隔が90cmとして、大体一枚の作品を30秒くらいで鑑賞するのが、混雑時にみんながスムーズに見れるスピードではないかと思います。気になる作品があったら、一周ぐるりと回ってから、もう一度戻って、少し離れたところから見ればよいのだ思います。その為に、部屋の中央にベンチが置いてありますしね。

この「3cm/秒」を鑑賞中に、ふと思いついたのですが、それからなぜか足の動きがギクシャクしてしまいました。これから美術館に行った時は「ムーン・ウォーク」で会場を回ります。(ウソです)

2010 Sep 05

先日、打合わせ終わりにポッカリ時間が空いたので、国立国際美術館の「横尾忠則全ポスター」展と、同時開催の「束芋 断面の世代」展を見て来ました。横尾さんの作品は、とにかく「色」と「サンプリング」と「アイデア」の洪水で、行く時は色々と頭も疲れてたのですが、出てきた時は妙に元気になってました。特に黒い部屋のコレクションが一番濃い内容で、精神世界のイメージ・コラージュと言いますか、ある意味、無茶苦茶と言いますか、なんとも説明しがたい世界観が広がっていました。結構多くの人が来ていて、盛況でした。

B2フロアーでは、現在売出し中作家「束芋」さんの、これまたシュールな作品が展示されていました。2次元のイメージをプロジェクターを駆使し、立体的に表現することで、「断面」のコンセプトを具現化しようとしていたのが見受けられました。その他、ハンド・ドローイングのシュールな内容の羅列は、「じっくり鑑賞する」というよりも、「歩きながら流れるように見て行く」という、鑑賞方法の方がなんとなく、全体の展示内容からも合っている様な気がして、止まらずに歩きながらグルグル2周しました。ただ何か一抹の物足りなさがあったのは、横尾さんの作品の後だったからなのでしょうか?会場全体も暗闇の中での展示で、色に対する排他的な感覚が見受けられました。それはそれで良いのですが、内容なのか何なのか、ちょっと綺麗にまとめようとしているというか、「もっと抜け出てもいいんじゃないの?」という気がしました。まあ、素人の意見ですから、分かる人には分かるのでしょう。偉そうに言ってスイマセン。

とにかく、横尾さんの作品で元気になったのですが、特に良かった作品が、野球の王さんと長嶋さんがバットを構え、その間に一言、「死ぬまで マンガを 読みたい」。

横尾さんサイコーです。

2010 Aug 30

今週もまだ35度近くの気温ですが、午前中に吹く風が、少しだけ涼しくなったような気がします。この風がコンスタントに吹き続けると、少しは猛暑に耐えれるかもしれません。

風が吹くと、凧でも揚げてみたくなりますが、なぜか日本では正月のイメージが強いですよね。でも凧揚げ大会は日本全国で、一年中行われているようです。夏の青空に上がる凧は、見た目的には涼しそうです。この「凧」の歴史について、面白い話を聞きました。(他人の会話が聞こえてきたのですが・・・。)

この「凧」、実は昔「イカ」と呼ばれていたらしいのです。形も空気抵抗の関係から、昔は素直な三角形の形で、バランスをとるように尻尾と呼ばれる細長い紙もつけていましたから、その名称が「イカ」になったのは不思議ではありません。そして、昔は遊ぶ道具がそんなにありませんから、大人も子供もみんな「イカ揚げ」を楽しんでいました。しかし、どうもそれが流行り過ぎて、あちこちで絡まったり、ゴミになったりと支障が出てきたようです。そこで、政府(江戸幕府らしいが)は、「イカ揚げ禁止令」を発布しました。今まで楽しんでいた市民は大ブーイングです。しかし、御触れには逆らわれないので、「じゃあ、イカが駄目なら、タコを揚げよう」ということになり、形も四角形になったようです。

ある日、幕府の人間が、禁止令が出ている「イカ」が揚がっているのを見つけ、「おのれ!イカ揚げは禁止されとるのだぞ!!」と駆け寄ったら、知らん顔して「いえ、これはタコ揚げです。見てください形が違うでしょう?」ととぼけてみせる当時の人は、カッコイイし、洒落が効いてて、とっても「粋」です。そういわれた四角四面の役人は「ぅ、ぐぅ・・・。」と言葉に詰まったのが簡単にイメージできます。

ウソかホントか、立ち聞きの話ですから、話の真意は分かりませんが、本当にあった話と信じたいものです。少しは爽快な気分になれますからね。「・・・そうかい。」

・・・・・。

2010 Aug 22

もう「暑い」という言葉を言いたくないのに、口からこぼれてしまいます。ここのところ雨さえも降らず、西宮周辺はもう2週間以上、雨が降ってないのではないでしょうか?そりゃ甲子園も、サクサク進むはずです。

先日の休みに、久しぶりに映画に行きました。タイトルは「インセプション」。やはり、映画は大画面で、ポップコーン食べながら見るのがいいですね。しかも涼しいし。何よりもありがたかったのが、鑑賞券が安く出手に入ったこと。恐らく株主優待か何かのチケットなのでしょう。通常価格より、かなりお得でした。ありがとう。

映画はというと、これまたCMでやってるだけあって、すごい迫力。映像は、詳細まで緻密に作られており、大画面で見る映画としてかなり満足でした。ストーリーはかなり難解・複雑で、「よくこんなこと考えるなー」といった感じ。後で、よくよくじっくり内容を掘返して見ると、矛盾となるところも多々ありますが、映画を見ている限りでは、そんなことはどうでも良く、エンターテイメントとして楽しめたかどうかという点では、最高点の星☆☆☆☆☆でした。

直接本編とは関係ないですが、映画のコンセプトの中で、無限スパイラルのような要素が出てきます。なにか「つまようじ辞書」の話を思い出しました。「つまようじ辞書」とは、辞書の文字を数字化して、それをつまようじの一点に印しつけることで、その意味が分かるということ。つまり、ひらがなを、ア行を「0*」カ行を「1*」とした5進法で表すと、「あ=01」「い=02」と文字に数字を振ることができます。例えば、「赤:色の名」を辞書に載せる時は、「0111.02854540」と説明を数字化できます。そしてこれを「長さ」に見立てて、棒の下から「0111.02854540mm」地点に印をつけます。そうすると、長さを測るだけで、単語とその意味が導き出せます。そう考えると、その棒の中に無限に点が打て、その点の正確な長さを測ることさえできれば辞書として立派に機能します。プロットのルールを他に調整すれば、「つまようじ」一本に何百万もの用語が載せれるという発想になるのです。

僕のつたない文章では伝わらないかもしれませんが、簡単に言うと、「そんなアホな」ということです。しかし、「そんなアホな事が本当になったら面白い!」というところから、エンターテイメント性が出てくるのではないでしょうか?

ちなみに僕は、「そんなアホな!」ということを考えながらも、人に発表しない「自己満足型、ムッツリ・エンターテイナー」です。

2010 Aug 15

TOPの写真は、先週に続き、夜に撮ったセミの脱皮です。セミの脱皮はいつ見ても神秘的です。脱皮したばかりの体は半透明で、とても幽玄な感じがします。7年近くも地中で生活し、最後の瞬間に、真夏の空に飛び立っていくと言うセミの生態に、清々しさを感じるのは僕だけではないでしょう。

セミのように、一生のうちで一度、華やかに生まれ変われるなら、なんとすばらしいでしょう。なんか第2の人生はとても楽しそうです。一生のうちに前世と後世があるようで、「生まれ変わり後は、前世の分まで後世で楽しんでやろう!!!」と大はしゃぎしするのは当たり前。そりゃ、ある日突然、手足が長くなり、髪もフサフサに生えそろい、ビール腹もへこみ、美形顔になるなら、「生きてて良かったー!!!」と思うでしょう。しかも人生の終焉をそのテンションのまま迎えることができるならば、途中どんな嫌な事があっても、「いい人生だった」と思えるに違いありません。

そういう意味では、映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のように、老人で生まれ、若返っていく人生のほうが、人間的にはうれしいかもしれません。「最後はキラキラした子供の記憶で終わるのもいい!」と思いましたが、よくよく考えると、「キラキラした子供の記憶」とは、子供が純粋だからできるのであって、万が一僕がその状況になったら、変にひねくれた単なるガキで終わる可能性も十分あります。とてもあります・・・。

まあ、せいぜい僕ができるのは、「東海道中膝栗毛」で有名な十返舎一九のように、葬式の火葬時に体に仕込んでおいた花火を爆発させ、みんなを驚かすくらいなもんです。(お盆で帰ってきてるご先祖は「こいつは又アホなことを・・・」と思っているかもしれませんが・・・。)

人生、華やかに生きたいものです。

2010 Aug 08

今回のTOPの写真は、花火です。住んでいる所が、少し高台にあるので、淀川の花火が遠くに見えます。住み始めた頃は、夕方にいきなり「ドドドッ、ドドッ」と地響きがするので、地震かと思いました。家からは、淀川花火だけでなく、その他の花火も見えますが、いまいち場所が特定できません。でも夏の風物詩として、なかなか良いものです。

大学2年生の時、車の免許を取りに、夏の合宿に参加しました。確か長野県の山奥の教習場で、約2週間くらい泊り込みながら、免許の講習や実施を受けるのです。教習場にある寮で生活するのですが、あまりに娯楽が何もないので、みんなすぐに退屈し始めました。僕なんか寮においてある漫画を、3回も読み返し、セリフまで覚えてしまいました。そんなおり、その寮の近くで、花火大会があると聞きました。寮の裏手に大きな川が流れており、その周辺で花火を上げるらしいのです。正直、「そんなに大したことないんとちゃう?」と、期待しませんでしたが、とにかくヒマなので、みんなでいってみることにしました。

「ぼっけーっ」と川の土手に座り、日が暮れはじめた頃、「そろそろやで」と言った瞬間、50mも離れていない対岸から、いきなり花火が撃ち上がりました。打ち上げの瞬間を間近で見るのは初めてだったので、「おーっ!」と思っていると、花火が球体の大花を咲かせました。その瞬間、「ドン!」という轟音と共に、腹の底まで来る衝撃波!!!これには度肝を抜かされました。近くで見る花火がこんなに、体感的とは!!!

小さい村の割には(失礼な書き方でスイマセン)、結構な本数の花火が上がり、その分だけの衝撃波を体感し、十分楽しめました。軽んじて、スイマセン。そして、ありがとうございました。

その花火の間ずっと頭の中では、井上陽水の「少年時代」が流れたいたのは、言うまでもありません。夏の日の良い思い出でした。



本日、住宅の契約を頂きました。お施主様やスタッフの皆様、よろしくお願いいたします。

2010 Aug 01

8月に入り暑さ倍増の気がしますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?こう暑いと、食欲もなく、水分ばかり摂ってしまい、汗が噴出します。もう、風呂に水を入れて一日そこに漬かって本でも読みたいです。

ということで最近、また色々な本を借りてきました。「しゃべれどもしゃべれども(著:佐藤多佳子)」「バカの壁(著:養老孟司)」「不毛地帯(著:山崎豊子)」「蒼き狼(著:井上靖)」「塩狩峠(著:三浦綾子)」などなど。最近の本ではないですが、いわゆる名作は読んでおきたいと言うことで借りてきました。当然、また全部読んでいませんが、今月は読書月間として、できるだけ読む時間を割きたいと思います。(まるで、小学生にもどったかのよう)

これらの文庫以外に、一度「兵法」を読んでみたいと、「孫子・呉子」の本を借りてきました。「兵法」という文字は、色んな本にもよく出てき、先人たちはみんな参考にしたと言うので、中国4000年の知識の一部を、垣間見てみたいと思いましたし、それを仕事にも生かしたいと思いました。しかしこの兵法、13編しかないのご存知でした?しかも、「孫子」って本のタイトルなの知ってました?「孔子」とか「孟子」は人の名前なので、(調べてみるとこれも「孔先生」と言った敬称なのだが)、何も知らない僕は「孫子」って人の名前だと思っていました。著者は、孫武(ソンブ)と孫臏(ソンピン)という二人が挙げられていますが、はっきりしないようです。

とにかく、世の中知らないことだらけなので、いそいそと勉強したいと思います。「月末には読書感想文が書けるくらい熟読・読破する!!!」と言いたいですが、変にハードルを上げると、本の最後だけ読んで、分かった振りをし、「とてもよかったと思います」とか「とてもすごいと思います」を連発しそうなのでやめておきます。

2010 Jul 19

梅雨が去り、ある日突然夏が来て、いい気持ちです。こういう時期は、絵も気分よく進み、最近描いてる日本画をTOPに載せました。まだ完成ではないので、もう少し描き込みたいと思います。

ところで先日、あるテレビ番組で、モロッコの特集があったので、久しぶりに昔旅した時の地図を出してきて、眺めていました。

今でも東ヨーロッパや西アジアに行ってみたい国がたくさんあります。エジプトでピラミッドが見たいし、トルコで民族ダンスに参加したいし、エルサレムでキリストが通った道を歩いてみたいし、ブルガリアでヨーグルトも食べたい(そんなに好きじゃないけど・・・)。そこで、ふと思いました。僕がバックパックで旅行した経路から、エジプトもトルコもすぐ近くだったのに、なぜ行かなかったのか?

地図を見て、そのなぞが解けました。

僕の持っていた地図には、それらの国が載っていなかったんです。「RAIL MAP OF EUROPE」と書いてあるその地図は、ヨーロッパしか載っていません。エジプトもトルコもエルサレムもちょっと足を伸ばせばいける距離だったのに、地図に載っていなかったために、馬鹿な僕は頭からそれらの国のことを、無意識に切り離していたのです。これって、深い話だと思います。柔軟に対応しているつもりでも、自分の作った(又は見た)既成概念が、その人を盲目にさせるのです。もし、僕が世界地図を持っていたら、僕の行動範囲はもっと広がっていたでしょう。そして、もっと世界を体感できたはずです。しかし同時に、「うっひょー、自由だー!!」と言って突っ走り、単なる流浪の民になったあげく、東南アジアあたりで原住民と共に暮らしていたかもしれません(それはそれで面白そうですが)。どうやら、ある程度の制限も必要なようです・・・。



業務連絡ですが、7/23~8/1まで出張でおりません。HPの更新もできませんが、ご了承ください。僕のHPの熱狂的ファンの方にはお手数をかけます。

2010 Jul 11

なんか今日は、世間ではBIGな日のようです。参議院選やら、ワールドカップやら、大相撲やらと忙しい一日だったようです。僕にとって関係あるのは、選挙だけでしたので、投票に行ってきました。将来インターネットで投票できたら、行く手間も省け、もうちょっと投票率が上がると思いますし、早くそうなってほしいです。

そういえば今回は、選挙カーが少なかったような気がします。これは非常にいい傾向だと思います。家の前を「○○○をよろしくお願いします」と馬鹿でかい音で名前だけ連呼している選挙カーをみると、「絶対に入れてやらない!!!」と思ってしまうのは僕だけではないと思います。先輩は今回、そういう車にブブセラを鳴らそうと、音源をダウンロードしたらしいです。

ところで、選挙カーに「うるさい!!!」と怒鳴れば、どうなるのでしょうか?選挙法違反で捕まるのでしょうか?もし僕が「オオタデザインをよろしくお願いします!!!」とスピーカー付きの車で走ったら、即苦情が入り警察が来ると思います。それは非常に不公平かと思われますが、「やってもいいよ」と言われても、絶対やりません。

うるさいのだけの選挙カーはひとまずやめて、市民が喜ぶような選挙活動をしたらどうでしょうかね?例えば、名前を連呼して握手して回るより、一言も喋らずにただひたすらゴミを拾い続けるとか。下手な政策をしゃべくり倒すよりは、よっぽど「この人良い人だな。選挙任せてみるか」と思われる可能性は高いと思います。他には、植物の種を配りながら歩き、「当選の際には、皆で町に緑を植えましょう」といったスローガンにするとか。色んな方法があると思います。

「日本を良くしたい」という思いから立候補されて、選出された皆さんであるのはとてもすばらしいと思いますが、同時に候補者にとってはある意味就職活動のようなものでもあると思います。必死になるのは分かりますが、もう少し音量抑え目でお願いします。

2010 Jul 04

先日、耳の後ろにホクロを見つけました。35年生きてきましたが、まったく気づきませんでした。ホントに、「あっ、どうも、はじめまして」と言う状態です。しかも、大きさも4mmくらいで、僕の体のどこを探しても、それより大きいホクロは見あたりません。こんなホクロの「大御所」に今まで、挨拶していなかったとは、一世一代の不覚。しかし、皆さんもご存知のように、ホクロには「良いホクロ」と「悪いホクロ」があります。このホクロももしかしたら、「大御所」ではなく「悪代官」なのかもしれません。と言うことで、早速皮膚科にいってきました。

「先生、ホクロができました。こんなにでかいホクロ初めてです。」と僕が言うと、「でっ?」と返され、「いやだから、(大御所の)ホクロなんです!」。 僕としては、大発見なのですが、先生としては、普通のホクロ。この辺に微妙な温度差があります。「じゃあ、見せて」といって覗いた先生は、「これは、ただのホクロです。」と「This is a pen.」なみの、テンションで返してきました。

僕の予想では、「これは取っておいたほうがいいねー。」とか「今は、レーザー治療で、一日で退院できる方法もあるよ」とか、専門的な言葉を期待したのですが、どうやらまったく、問題なしのようです。「まあ、どうしても、取りたいって言うならとってもいいけどね。ホクロ除去は一応保険きくし。」との返答なので、「じゃあ、(大御所は)置いておきます」といって帰ってきました。(この1分足らずの会話に、初診料840円かかりました・・・。)

まあ、何事もなかったのは良いことです。「大御所」には今後も耳の後ろで、良い情報を聞き漏らさないように、ゆっくりしておいてもらいましょう。まさに「黒子」の役割を期待しています。

2010 Jun 28

雨降り過ぎです。ジトジト、ベトベトして、不快指数が高すぎで、仕事もはかどりません。

湿度のせいで、寝苦しいからか、最近よく夢を見ます。昨日もヘンな夢を見ました。

設定は現場なのですが、職人さんが誰も居らず、窓を完全に締め切ったムシムシする中、テレビとレコーダーの配線を何回もやり直しています。「えっと、アンテナがこのケーブルで、BSがこのケーブルで、レコーダーとVHSビデオがこの配線でつながって・・・。」と配線するのですが、なぜかケーブルが20本くらいあり、どれとどれを繋いでいいかさっぱり分かりません。しかも、閉め切った部屋で、風が流れないので、汗が噴出します。しゃがんだ姿勢のままテレビの裏を覗き込み、「どうすんの、これ・・・」と途方に暮れていました。

実際、昨日ケーブルの配線をしていたので、それがそのまま夢に出てきたのだと思いますが、夢の中でもうなされました。

その他、ジャングルで鬼ごっこをしていたのか、なぜか木の葉の下にひたすら隠れてる夢や、デパートの食料品売り場のエアコンが故障している夢など、現実にはあまり起こってほしくない夢が多いです。

とにかくどんな夢を見てもいいのですが、もうオッサンの年なので、寝起きだけはもうちょっと爽やかにしてほしいです。 ということで、ここで一句。



「梅雨の朝 寝起きの枕に ファ○リーズ」

2010 Jun 21

更新遅れました。ちょっと、最近またバタバタしています。ただ、バタバタしていると言うことは、色々と移動していると言うことで、電車に乗っては、本を読んでいます。

今読んでるのは、「天地明察(著:冲方丁)」です。この本は、「吉川英治文学新人賞」に続き、「本屋さんが選ぶ一番売りたい本-第1位」となった本。時代設定は日本の江戸時代で、主人公の渋川春海は、数学・天文学・暦術など、様々な学術に興味を持つ青年で、色々な人々と会いながら切磋琢磨していく話です。まだ途中なのですが、なかなか面白い。途中に実際の数学の図形問題などが出されるなど、通常の小説の流れとは多少違った面があり面白いです。

実際、この数学の図形問題をやってみたのですが、これが案外、解けそうで解けない。主人公も、「解けそうで解けない」と言っていたので、なんか奥の手があるのでしょう。それにしても、日本の数学の歴史ってどれくらいなのですかね。案外、江戸時代にはもうすでに、一般の人でも、現代人と同じくらいの数学の知識があったのかもしれません。なんせ日本人は、好奇心旺盛の人種ですから、なんでもすぐに吸収したがったのでしょう。

この「好奇心旺盛」はとてもいい民族性だと思いますが、果たして最近の日本はどうなのでしょうか?この小説を読んでいて、「自分ももっと、色んな事に興味を持って、熱くならんといかんな」と反省させられます。勤勉さと好奇心があれば、自分自身の可能性も含め、どんどん世界は広がっていきます。「大志を抱く」とはそう言うことなのかもしれません。

とにかくまず、この解けない図形問題をやっつけます。(そこかい!)

2010 Jun 13

どうやら、梅雨に入ったようです。雨の合間に色々な用事を済ませたいと思うのですが、なかなかそううまくはいきません。今年も何とかしなくては。

なぜが家にはいつも100円傘が大量に集まってきます。行くとこ行くとこで、人に借りたり、買ったりしているのでしょう。一時期、玄関先にビニール傘が15本くらいたまり、大変なことになっていました。結局、ある日突然、僕の普段使いの傘も含めて、全部処分されてました。

「ビニール傘」は、日本だけの商品のようです。あるTV番組で言っていました。海外旅行などを思い返せば、確かにそうかもしれません。みんな大層大きくシッカリした傘を持ち歩いていたような気がします。そして、傘自体をささない人も多かった記憶があります。結構みんな、ずぶぬれで平気で歩いていました。

面白いのはイギリスで、本当の英国紳士は、雨でも晴れでも、常に傘を持ち歩くのがステイタスで、本当に雨が降ってきたら、傘をささずにタクシーで帰るそうです。ホントかウソか分かりませんが、確かにイギリスの傘は重たく、大きく、そして柄の部分がとても高そうな装飾になっていたのを覚えています。一本とって開いたら、ゴルフの傘くらいに大きかったような気がします。そりゃ重いはずだ。

いろんな意味で日本は雨グッズが充実していますね。恐らく世界一でしょう。僕は一番驚いたのは、ある折りたたみ傘です。以前勤めてた会社の所長から、社員全員に傘をもらったのですが、その所長は凝り性なので、変わったものをくれます。その傘は3つ折りにできる傘で(ここまでは、普通)、プッシュボタンで開き(ここも普通)、もうひとつのプッシュボタンで閉じます(えっ?!)。つまり、全自動の傘でした。

特に、電池やモーターなどはありませんが、どういうわけかプッシュひとつで開閉ができたのです。しかし問題が一点。前の文章が過去形になっているように、あっという間に故障してしまいました。恐らく、複雑な構造になっていたのでしょう。残念。

小学生の時、「めっちゃ、エエ事考えた!!雨に濡れへん方法知ってる?」と聞かれ、「知らん」と答えた僕に、友人は言いました。「雨を高速でかわしたらエエねん!俺、今日の帰りにやってみる!」と言っていました。

がんばれ。

2010 Jun 06

6月ですが、まだまだ晴れていますね。気候もよく、メチャクチャ気持ちのよい時期です。植物もニョキニョキ生えてきます。すばらしい季節です。

6月と言えば近々、健康診断があります。毎年、血液検査や心電図など、一般的な健康診断は任意でやっていましたが、今年はちゃんとした診断を受けます。なので、今年はバリウム検査があるのです。

今回、バリウムを初めての飲むので、今から緊張しています。あれって「目茶苦茶、マズイー!」とか「ゲップを耐えるのがもう大変!」とか「・・・・・白い!」とか、色々な話を聞きます。「バリウムなんかまだまし、胃カメラはホントしんどくて、えずきっぱなし」と聞いていたので、今年は胃カメラはパスしました。と言うか、最初から頭にありません。(実際、胃に異常がある時や、組織細胞を取るときは胃カメラが必要ですが、僕の現状ではバリウムで大丈夫なようです。)

とにかく、まず「バリウム」と言うネーミングが良くない。「バ」という強烈な濁音から始まり、「~リウム」と、もう化学薬品バリバリなネーミングじゃないですか。この時点で、もうすでに辛そうなイメージがします。もっと、「ツルッポン」とか「スカッシィー」とか、清々しい名前にすれば、なんとなく抵抗なく飲めるような気がします。(ものすごい、こじ付けなのは分かっています)

自分勝手なのは良く分かっていますが、「痛い」の「しんどい」のは、大嫌いなので、何とか無事診断を終えるように祈るばかりです。しかし、診察台に上れば、まな板の鯉。

先生、何とぞ、お手柔らかによろしくお願いします。

2010 May 30

自分の声をテープレコーダーでとって、再生してみたら、自分の声じゃないような気がしたことが誰しもあると思います。写真だって、「なんか写真の中の自分は、いつも鏡で見てみている自分と違う」と感じます。そりゃ、あくまで、写真はうそをつきませんから、「そのままが写っている」といってしまえば、それまでなのですが、なぜかしっくりきません。例えば、免許証の写真なんかはどうなのでしょう?ほとんどの人の写真は犯罪者のように見えてしまいます。

そこで、あくまでもレタッチの範疇で、自分のポートレイトを「普段、自分が鏡で見えている様」に、加工しました。「絶対笑わない」という約束ができる人は、ココをクリックしてください。

「こいつは暇なのか?」と思わないでください。あくまでも、まじめな試みです。この一連の流れから分かる様に、顔のパーツなんてものは、2mmも変われば全然違うイメージになります。それから、不思議なことに、僕は毎朝、鏡でこの「end」の顔を見ているつもりなのです。

(今、笑った人、出てきなさい)

履歴書なんかに、500円の簡易写真を貼ることはないのかもしれませんが、写真屋さんで撮ってもらったものでも、いつもの自分とは異なっているはずです。就職活動など、書類で判断されるのなら、せめて一番良い顔の自分を載せたいと思うのは人情でしょう。

ここまできたら皆まで言いませんが、今なら、安くしておきますので、ご贔屓に。

2010 May 23

「1Q84 book3」を読み終えました。村上さん天才。1巻2巻をずいぶん前に読んだので、内容を忘れかけていましたが、読んでいくうちに徐々に思い出していき、最終的にはドップリ村上ワールドに。今回はストーリーのシーン展開もなかなかスリリングな感じだったし、登場人物のキャラクター性が一貫して書ききってあったような気がします。 いつものドライな会話風景は、日本が舞台ということもあり、いつもより少しニュアンスを欠いていましたが、代わりに会話自体のピュアさが目立つ感じとなったように思います。こればっかりは読んでみないと分からないですよね。スイマセン・・・。次に、図書館で借りてきている本もいくつかあり、早く読まないといけないので、当分は読書漬けになります。

家の本棚スペースは狭いので(というか僕の馬鹿デカイ、画集コレクションが幅をきかせており)、読み物は最近は図書館で借りてくることが多いのですが、やはり家の本棚に本がずらりと並んでいる景色はいいですよね。先日行った、先輩の古本市もそんな感じでした。

先輩が、事務所の1階で古本市を出して、「売る本」のブースと「読んでいって下さい」というブースに分かれており、面白そうな本がずらりと並んでいました。いつでも本が手に取れる環境はいいですよね。図書館からの本のように、返却期限を守らないといけないといけないという事もないし。「全部気に入ってる本やから、あんまり買わんといてな」と商売気まったくなしなのも、先輩らしい感じでした。



TMP計画の竣工写真を、WORKSに載せました。今回は「ローコストに徹する」ことが施主様からの要望でしたので、特に目立ったデザインはありませんが、窓の配置などをきれいに整えました。よろしくご覧下さい。

2010 May 16

たまたま「gigantesque」という単語を調べたら、「gigantes」という、ギリシャ神話の巨人に行き当たったのが始まり。語尾に「-que」がつくので、フランス語からの変形かと思ったけれども、ギリシャからだった。まあそれがどちらでもいいのだが、「ギリシャ神話」の説明が興味深かった。

goo辞書によると、【ギガンテス [(ギリシヤ) Gigantes]:ギリシャ神話の巨人族。天空神ウラノスがその子クロノスに陽根を切断された時、流れた血が大地に滴って生まれた。オリンポスの神々と戦い敗れて滅びた。英語形。ジャイアント。〔単数形はギガス(Gigs)〕】 知らなかったのだが、陽根とは男性のことらしい。 ここで改めて読み返すと、とにかく滅茶苦茶である。とても理不尽な話のようだし、とても痛そうである。何よりも、巨人が生まれるて、そんなことがあってもいいのか。(これ以上言うと、下ネタになるので、やめときます。)

面白いと思ったのは、この「ギガンテス」の派生形を最近でも使っていること。特に「ギガ」なんて、「このデータ、50ギガ(バイト)もある!」など、最近の言葉としても、普通に使っています。

昔、ギリシャ神話を読んだとき「なんじゃこれ?」と思ってしまいました。断片的な話を、無理やり、張りボテのようにくっ付けた感じです。このギガンテスもいい例です。昔の人は、どうせこんな感じで作ってたのでしょう。

「えーっと、オリンポスと戦わせるのに、誰か適当なキャスト当てはめなあかんなー。」

「そんなん、適当に大地から生まれたってことにしたらええやん。」

「ほんなら、それっぽく、血を垂らしたということにしよか」

「そんでもっとドラマチックに、そいつを巨人にしよう!」

「それ、面白いな!」・・・・・

まるで「高田純次」のような話の展開。高田純次のあの「適当さ」は、神がかっているのかもしれません。



オオタ デザイン オフィス 奈良支店できました。よって、奈良の物件ドシドシお待ちしています。詳細はCONTACTを参照ください。よろしくお願いいたします。

2010 May 09

5月6・7日はGW明けで「ボケーッ」としていましたが、8・9日でまた休みになり、結局今日も「ボケーッ」としています。なかなか休み気分が取れず、「これって5月病か?」と思ってよく考えると、いつもの通りでした・・・。

気分だけでなく、体も少し堕落したようです。見事に腰周りに、お肉が付きました。これは、明らかに運動不足からくる贅肉です。平日は午前中に夙川を散歩し、ストレッチ運動をしています。意識して歩くということと、ストレッチで脂肪が柔らかくなり流動的になるせいか、ここ数ヶ月は、なかなか調子の良い体調と体型でしたが、サボってはいけませんね。約二週間で背中が十分掴める様にになりました。これはイカン。

ということで、また運動をはじめます。まあ、1週間もすれば、これくらいの贅肉は取れるでしょう。なぜなら、僕自身の特別ダイエット法があるのです。(この方法は、いつか本にして、メリオンセラーを狙います。)他の人に進めたことはないので、第3者に対する効果は分かりませんが、簡単で効果バッチリなので、自分的には良い感じなのです。

「ダイエット」で思い出しましたが、「巻いて痩せるダイエット」って目茶苦茶売れたようですが、本当に痩せるのでしょうか?今までにも、指先にテープを巻くというダイエットがありましたが、まず「楽して」という時点で、すでに現実から顔を背けているような気がします。さらに、リンゴだ、バナナだ、納豆だ、と食事ダイエットもありますが、結局これって食べてるんですよね。食べる量をまず減らすべきなのでは?と思いますが・・・。

しかし、当の本人にとっては、やはり苦しいことに変わりないと思いますので、あまり厳しい意見は控えるようにします。なぜかというと「そういうあんたは、晩酌やめれるの?」と言われかねないからです。

クワバラ、クワバラ。

2010 May 02

GWとなりました。一応、物件が終焉に向かっているので、今年はGWを休むことにしました。(過去4年、GWに休んだ記憶がありません。)しかしどこに行っても混んでそうなので、ほとんどどこにも行きません。行楽地に行ってシンドイ思いしてくたびれるのが、イヤなのです。ということで、「目が開いているのに、何も見ていないくらい」ほんとに「ぼっけー」としています。まあ、たまにはこれくらい休むことも必要です。

ご飯も「休みの間は、作るの・洗うのちょっと面倒」ということで、近所をウロウロしています。それで、昨日は近所の某回転寿司に行きました。ココが、ある意味、面白かったのです。

まず、席に案内されたのですが、まったくホッタラカシ。完全放置状態です。飲み物のオーダーさえ取りに来ません。そして、とにかく読まないといけない。どういうことかというと、オーダーが全てタッチパネルで、ビールはセルフで取りに行かないといけないのです。そのシステムを理解するまで、しばしボタンを押したり、説明を読んだりしないといけない。これがまず、「あらら?」と思いました。「なんで、(約25分も待たされて)腹減ってるのに、すぐ食べられないのか?」と少し立腹をしましたが、まあそれなりにオーダーできたので、良しとしました。

次に「うへっ!!」と思ったのが、オーダー品のきかた。オーダーした皿が、「注文品」とかかれたトレーの上に乗ってやって来きて、そのトレーが自分のテーブル席に近づくと「ポーン」とチャイムが鳴り、「もうすぐオーダー品が来ます」とタッチパネル・ディスプレイに表れます。しかし、常にディスプレイを見ている訳ではないので、「ポーン」となったら、顔を上げるのですが、あちこちで同じ音がなっているので、自分の席のか分からなくなってしまいます。「もういいや」と思い、食べていると、自分のオーダー品が流れていってしまいます。もう訳が分かりません。

回転寿司にハイグレード求めても仕方ないとは思いますが、家族向けを意識して、最初から全商品わさび抜きだし、いきなり変なスロットがディスプレイで回りだすしと大忙し。とにかくキョロキョロと意識を色んなところに向けていなければならず、せめてもうちょっと、ゆっくり食べたいと思いました。

まあ、しかし寿司だけに話の「ネタ」にはなりました・・・・・。お後ががよろしいようで。

2010 Apr 26

更新が遅れました。(しかも、誤って、先週の分のNEWSを消してしまいました・・・。)先週は金曜日に老人ホームの検査済証がやっと一段落つき、ホッとしたのもつかの間、今度はお仕事で岡山へ。慣れない車の運転で疲れました。

岡山では、建築のイベントがあり沢山のお客さんがこられました。岡山の建築家さんとも知り合いになれ、とても有意義な出張でした。宿泊のホテルは、倉敷駅の近くで、これまた風流な町並みが残されています。この周辺は景観保護地域に指定されており、外観の「なまこ目地」などが特徴的に残っています。(なまこ目地とは、素材などを張り合わせた時にできる隙間(目地)のラインを、白漆喰で盛り上げる工法)

夜の食事に出かけた時に、このしっとりとした町並みがきれいでした。帰りはほろ酔いの千鳥足で、ますます情緒深かったです。(酔いどれてないで、写真とってくりゃ良かった!)

そして岡山の後はその足で、加古川へ。KHN計画の半年検査で、N様邸へ。久しぶりの建物との再会と、思った以上にきれいに使われているのに、うれしくなりました。お子様は元気で、アッチコッチ走り回りでした!やはり子供にとって自然に触れているということは、良いことなのだと思います。やっとこさ、西宮帰ってきた頃には夕方でした。

とにもかくにも、車での移動は、楽ですが疲れます。腰痛持ちの僕としては、事あるごとに、サービスエリアで一人屈伸運動してました。恥ずかしいので、できるだけ車の後ろで隠れて運動していて、「ふーっ、おしまい」と思ったら、横に止まっていたワゴンの子供とバッチリ目が合いました・・・。

2010 Apr 11

「春ということで、心機一転ガンバリマス」と前回書きましたが、机の上はグチャグチャ。「これは整理しないと!」と整理し始めますが、なかなか進みません。どうして、掃除はいつも「捨てる」「捨てない」で割り切れないのでしょうか?これでは進まないし、どうしようもないので、たいがい「その他」ファイルを作っておき、「取って置きたいけど、使わんだろう」というものを入れておきます。結果的に「その他」ファイルが最も大きくなります。そして、そういった「その他」ファイルを過去何回も作ってきましたが、開けられたためしがありません。本当に掃除下手です。

この前「僕が死んだら・・・」というフリーソフトのことを知りました。窓の杜にある、このソフトの解説によると「自分が事故に遭い死亡するような不測の事態が起こったあと、人には見せたくないプライベートなファイルを完全削除するソフト。・・・もしもの場合の家族へ宛てたメッセージを表示するソフトとして振る舞う。」とのこと。つまり、家族が、故人のパソコン内にあるメッセージを読んでいる間に、その人の見られたくないファイルが全部消去される仕組みです。でもこれって結局、うまくデータを整理しておかないといけないと思うので、考えるだけでもウンザリします。そして実際、見られたくない物なんてありません!!!(後ろで細君が、じーっと見ている気配が感じられます。)

とにかく、年末や季節初めは整理整頓をして、自分の頭もシャッキりして仕事もバリバリこなしていきます。(やはり時間を見つけて、データ整理しようっと・・・。)

2010 Apr 04

春が来ました。桜も満開に咲いています!心機一転がんばって行きたいものです!

桜を見ていていつも思うのが、「スズメとカラスが邪魔!」ということです。というのも、せっかく咲いている桜をついばんで、落として遊んでいるからです。できるだけ桜を楽しみたいと思うのに、非常に残念なことをしてくれます。しかし、鳥たちも春の訪れを喜んでいるのかも知れないので、あまり強く言うとかわいそうです。(別に鳥に直接、話しかけるわけではありませんが・・・。)

もちろんこの時期は、桜だけでなく、他の花も咲き始めます。家では胡蝶蘭が今年も咲きましたし、観葉植物も新たな目を出しています。特に期待しているのが、桃の木です。桃栗3年といいますが、木の感じからまだ今年は、実がなるのは難しいかもしれません。しかし葉はバンバン伸びてきています。成長が楽しみです。

とにかく、嫌な事はスッキリ忘れて、いつまでも常春気分でいたいものです。(今回オチ無し!)

2010 Mar 28

最近、昔のスケッチ帳を見直していたら、思いついた時にそのまま書き込んだ変な言葉が、結構あるのに気づきました。以下に例を挙げますと・・・。

「大きいとか小さいとか、大胆とか繊細とか、そういうこと」←何か自分で納得していたのだろう。

「これ変かもっ?!て気持ちは、どんどん磨り減る」←そうかもしれませんが・・・。

「ビンビンな感じの方が良い」←おっと一転、ノリ良い感じ。

「クロノス時間(物理的時間)、カイロス時間(主観的時間)、イーオン時間(時間が止まったかのように感じる時間)」←ちょっと哲学。

「生き物は生きる為に何でもやるんです。」←これは確か村上直樹さんの本から抜粋。

「部屋になぜかゴム線に吊るした綿があった。(伸ばしたり、パンチしたり)」←意味不明。

「ウスギ デ ネスギ」←恐らくゴロの良かったダジャレ。

「塩の代わりに、塩っぽいもの!!!」←「!」マークに何か切実な感じがあります。

「自分は何が好きかなぁー?」←何なんでしょう?

訳の分からないことばかり書いてありますが、自分なりには理解したり、発見したりしていたのでしょう。ちなみに一番のお気に入りは、これです。



「熟れ過ぎたトマトが悪い。」

2010 Mar 21

3連休でしたが、まったくいつもと変らない生活していました。相当な外的因果がない限り、生活のリズムというものは、そんなに変らないのかもしれません。この生活リズムや、その人の持つ波長というのは、実に個性豊かで、面白いものですが、それを強制的に合わせなければならない時は、これほど苦しい事はありません。特に人間関係での考え方の相違は、まさにこの連続なのではないでしょうか?

「cm」と「inch」の両方が入った、定規をよく見ます。僕は最初、インチことを良く知らなかったので、「なんだ、外人は大雑把だな。日本人が使うcmやmmの方が、目が細かいじゃないか。」と思っていました。実際、1インチは約25.4mmで、それが16等分してあるので、1目盛りが1mmより大きいのです。「やっぱり、日本人の職人の方が手先が器用なんだな」と勝手に早合点していました。

設計の職業を始めて、木造建築などを勉強し始めた時に、日本の「寸」を知りました。1寸は約30.3mmです。そう考えると、インチの方が目盛りは細かいのです。勝手に思い違いをしていた自分が恥ずかしくなりました。ついでにもう一つ分かったのは、1インチの次の単位が「フィート」で、「1フィート=12インチ」なのです。つまり1フィートは25.4x12=304.8mmで、これは「1尺(10寸)」の303mmより、少し大きくなります。しかし、これらの寸法は、ほとんど同じ長さであり、欧米人と日本人の体型の差は結構大きいのに、設計寸法が似た形になってくるのは、とても興味深いと思いますし、これは「争うべき事ではない」のだと気づきました。

細かい話で、何のことか良く分からなくなってきましたが、つまりは、みんなそれぞれのやり方や考え方があり、その中でそれぞれが完結していくのですが、向かっている方向はそんなに変らないということです。それを無理やり統一しようとするから、いつも摩擦が起こるのでしょう。世の中の色々なことは必ず、「フィート」と「尺」のように、所々でシンクロすると思います。そのインターバル(期間・区間)で、お互いに納得や理解、妥協が行われれば、それが最も好ましいのではないでしょうか。

久しぶりに、哲学的なことを考えてしまい、髪の毛がまた抜けました。

2010 Mar 14

そろそろ、少しずつ暖かくなってまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕の方はというと、先日、これがなかなか悩ましい日を送ってしまいました・・・。

「脱出ゲーム」というのをご存知でしょうか?僕も最近知ったのですが、インターネット上にある無料のゲームで、閉じ込められた部屋で、色々なアイテムを探し出し、なぞを解きながらその部屋から脱出するゲームです。「へー、そんなゲームあるんか。ちょっと時間つぶしにやってみよう」とやり始めたが最後、ドツボにはまってしまいます。最初は、夜に仕事が終わってから「ちょっと遊びつもり」でやったら、解決するのに2時間掛かりました。なんと時間の無駄!しかも、結局は解けなくて、答えを見たのですが、その答えもいまいち分からなく、本当にイライラしました。ぜんぜん気分転換にならないという、最悪のゲームです。

世の中ではこの実写版があるそうで、みんなでなぞを解きながら脱出するらく、ある企画会社が、何人かのお客さんを集めてやったら、とても人気があり、いまやチケットが取れないそうです。確かに、実写版は面白そうですが、結局は自分で解けなくて、誰かに「教えてー!!」と叫んでいそうです。若しくは「トイレに行かせてください」とスタッフにお願いして、その裏口から帰ってしまうかもしれません・・・。

そう考えたら、ピラミッドなんか途轍もなくひどい脱出ゲームです。もしなんかの間違いで、寝てる間に、死んだものと勘違いされて、あの中に閉じ込められたらどうなるのでしょう?考えるだけでも途方にくれますが、案外、王家の間に、ピラミッドが真ん中からパックリ割れる脱出用の簡単なボタンがあったり、ザヒ・ハワス考古学博士に繋がる無線電話があったりしたら面白いなどと、くだらないことを考えてしまいました。(はー、仕事しよ・・・。)

2010 Mar 07

細君が子供の多い環境にいる為、子供の面白い話を時々聞かせてくれます。今回はいきなり、「バナナオニって知ってる?」と聞いてきました。いきなり子供が「バナナオニやろうっ!」と言ったらしいのです。「バナナ」は分かるし、「オニ」も分かりますが、はてっ?バナナオニとは?

昔、「ケイドロ」と言う遊びがありました。あえて漢字で書くと「警・泥」です。地域によって、「ドロケイ」と呼んでたかもしれません。いわずと知れた「警察・泥棒」で、追いかけっこをしながら、警察役が泥棒役を捕まえ、一旦檻と呼ばれる場所に留めます。しかし仲間の泥棒が、檻の中のその仲間にタッチすれば、また自由になり逃げれると言うルールです。多少ルールに差があるかもしれませんが、大体そういう内容で子供のとき遊んでいたと思います。

「バナナオニ」も基本的に「ケイドロ」と同じです。何が違うかと言うと、オニにタッチされた子は、その場で「バナナ」にならないといけないのです。バナナになるとは、両手を合わせたまま腕をあげ、体を横に曲げるのだそうです。つまり、西城秀樹「YMCA」の「A」をもっとしっかりあげて、体を横に曲げるのです。オニにタッチされた子が、その辺にいっぱいバナナになっている所を想像して、笑ってしまいました。

しかも、話には続きがあります。じゃあなぜ「バナナでなければいけないのか?」と言うこと。理由は、バナナ状態から脱出する為には、仲間が来て、その子の両手を下げなければならないのです。つまり、その「皮」を剥かないといけないのだそう。バナナ状態のまま、「早く助けてよーっ!」と叫んでいる所が、容易に想像できます。

久しぶりに大爆笑してしまいました。子供は天才です。

2010 Feb 28

先日、昆虫館に行ってきました。「昆虫館」という言葉を口にしたのは、小学生以来ではないかと思います。「まあ、カブトムシやら、クワガタやらがいる程度だろう」と、高をくくっていました。しかし行ってみると、これがどうして!かなり楽しめたのです。

最初は、子供向けの展示があり、色々な虫の生態系をイラストなどで解説していました。その後に、世界最大のカブトムシだの、クワガタだの、近辺でと取れる虫だのが展示されていて、「まあ、こんなもんだろう」とここまでは予想通り。しかし、その次がスゴカッタのです。

二重の扉を開けてはいると、そこはまるで「パラダイス」。全面ガラス張りの巨大なドーム型温室の中には、小川が流れ、南洋の植物が咲き誇る中、何千匹の「チョウチョ」がテフテフと浮遊しているではありませんか!何百というチョウチョが、ひらひら、フワフワと目の前を通り過ぎていく姿は圧巻です。当然、ルールとして捕まえてはいけないのですが、チョウチョの方から、手や肩に止まりに来るのです。とっても「メルヘン」で「乙女チック」なのですが、やはりチョウチョが飛んでるだけで、平和な気持ちになります。世の中で起こっている不幸を、この空間に持ってくると、全て解決するような気がします。ほんとに裁判員制度を導入するより、裁判所の中にチョウチョを1000匹放した方が、よっぽど裁判がスムーズに行くんじゃないかと思います。真剣に怒っているおじさんのハゲ頭に、アゲハチョウが止まって、ストローでハゲ頭をチュウチュウ吸っている絵を想像してみてください。「アハハッ、ウフフッ」と、もうどうでも良くなると思います。

こんな満ち足りたすばらしい空間を満喫しつつ、次のブースに行ったら、そこは「ゴキブリ企画展」で、その部屋中に生きたゴキブリが数百匹いて、一気にテンションが落ちたのは僕だけではないと思います・・・。

2010 Feb 21

家の近所にレンタルビデオ屋(レンタルDVDではなく、未だに「ビデオ」と言ってしまう・・・。)さんがあり、少し映画を借りてきました。今日は「21日」で、日にちに「1」のつく日だから、一本100円なのです。

その店に行くと、毎回どれを借りたのか忘れてしまいます。3回も同じ映画を借りてきたことがあります。「こんなに沢山映画があるのに、なんでやねん!」と腹立たしく思いますが、借りたのは自分だし、どうしようもありません。メモを残せば良いのですが、そんな面倒なことをするくらいなら、同じのをもう1回見てやろうと思う性格なので、いそいそと再生ボタンを押しますが、なぜかいつも「ダブって借りた映画は、面白くない」と相場が決まっています。同じ映画を借りてきた時点で腹立たしいですが、もう1回「しょーもな」と思ってしまうのが、もっと腹立たしいのは僕だけでしょうか?

僕の映画の趣味はどちらかというと、ハリウッド系の映画より、カンヌ映画祭に出展されるような映画の方が好きです。火薬量のやたら多い映画も良いと言えば良いのですが、どちらかというとストーリーの世界感がしっかり出てる映画の方が好きです。まあ、人それぞれ好みがあるので、自分が楽しいと思う物を見れば、何でも良いですよね。そして、その趣味を共有できる友人と一緒に、映画の感想を語り合えればなお最高です。(うちでは、細君とは、映画の趣味がまったく合わないので、自分一人で感動してます。)

「夢を一つかなえてあげよう」と言われた時に、「自分で映画を撮ってみたい!」とお願いしたいですね。そして、それを良いと言ってくれる人々と、感動を共有したいです。ただ一ついえることは、「細君と映画の趣味を合わせて下さい。」とお願いした方が、話が早いのかもしれません・・・。



先週に引き続き、TOPのイメージは、IUM計画の竣工写真です。WORKSも一緒にご覧下さいませ。

2010 Feb 14

今日はSt.バレンタインデーですね。昔は「知らない子からいきなり、チョコレートを渡されたらどうしよう!!(まあ、そんなことは言うまでもなく、ありえなかったのですが・・・)」と、浮ついた気持ちの自分がいましたが、最近はまったく、何の心境の変化もありません。

とにもかくにも世間では、なにやら恋話に花が咲く日のようですが、この相手が「木」ならどうなるのでしょう?

「家守綺譚(著:梨木 香歩 )」では、「サルスベリの木」が、主人公に恋をしてしまいます。感受性豊かで作家をしている主人公と、植物の秘めたる思い出を、幻想的な描写で、美しく表現されています。本自体はショートショートで、様々な植物とのストーリーが、夢のような移ろいの中に、揺らめいているようです。耳を澄まさないと聞こえないような静けさと、みずみずしさをたずさえた文章は、最近の僕のお気に入りで、梨木さんの本ばかり読んでいます。インパクトがある話が好きな人には、少し分かり辛いかもしれませんが、ご興味のある方は、一度読んでみてください。

ちなみに、うちの細君にいたっては、自分の父親と、僕の実家の義理父(だからギリチョコなのか!)にチョコレートを用意し、僕へのチョコレートは本気で忘れていた模様です。実際、「チョコレートよりも、酒の肴がいいなー」と、趣のない事をつぶやく自分がいます・・・。



やっと、IUM計画の竣工写真ができました!!WORKSをよろしくご覧くださいませ。(この吹抜けの「絵」は、僕が描きました。細君曰く、「アンタ、絵の方が、気合入ってたで」とのコメント。ある意味正解。)

2010 Feb 07

先週はIUM計画の竣工写真を撮ってきました。今回は、施主さんが新居の為に家具を新調されるということでしたので、家具が「入る前」と「入った後」の2種類の写真を撮りました。この写真撮影、一見「ボーッ」と待って、適当なところでシャッターを押すというイメージがあるかもしれませんが、いやいや、実際はそんな生易しいものではありません。実はかなりドタバタしながら撮っているのです。

まず、一番の問題は「太陽」です。外観写真は太陽の光がないと意味がありません。ということは、太陽が丁度良い角度になる1時間位の間にアッチコッチの角度から撮らないといけないので、当然走りまくる破目になります。

内観はというと、まず掃除から入ります。椅子を真っ直ぐに並べ、机の上を拭き、全ての角度を調整します。その後、三脚でフレーム位置を確定しますが、かなり部屋の端から撮らないといけない時もあり、爪先立ちでファインダーを覗くと足が攣ります。こんなにがんばって撮って帰りますが、PCで見るといつも「もうちょっとこっちに寄せておけば良かった」とか「もうちょっと光が入るようにしとけばよかった」と、チッチッ舌打ちしながら、色補正をかけています。

当然プロではなく、まだまだ未熟なので、プロのカメラマンさんと一緒に撮影する時は、色々勉強になります。とにかく、今一番直さないといけないのは、技術的な事よりも、時間がないからと「焦りすぎる事」。まだまだ自信がないので「とりあえず撮っておこう」として、短時間で何回もフレーム位置を変えてしまいます。そうすると、ちょっとのところで、切れていたり、視点が高かったりと、後でどうにも使えない写真になってしまいます。ドンと構えてしっかり調整して、焦らす撮る事ができたら、もうちょっと良い写真になると思います。(こんなところで、自分の小心さが出てくるとは・・・。)

とにもかくにも、今、撮ってきた写真を調整しています。来週にもUPする予定ですので、またよろしくご覧ください。

2010 Jan 31

今年の冬も折り返しに来ています。あと二ヶ月もすればもう春です。そういう意味では、この冬はそんなに寒くなかったような気がします。春が来る前にもう一度、寒波が来るとは思いますが・・・。

話は変りますが、人にプレゼントする時は、皆さんどうしてられるのでしょうか?僕はいつも相当悩みます。よく「その人のセンスが出る」といわれますが、そういわれれば言われるほど、「センス良いものを探してこなくては!」と思い悩むのです。

今日、一旦工事が完了し、引渡しがあったので、今回かなりお世話になった(とうか図面にない事までやってもらった)、現場監督にプレゼントをしました。しかし、監督の趣味がまったく分からなかったので、ふたりいる娘さんへのプレゼントにしました。(後で監督曰く、「白い巨塔のDVD」とボソッと言っていましたが、プレゼントとしてはセンスないので、聞こえない事にしておきました。)

「お父さんプレゼント持って帰る」→「娘見る、そして喜ぶ」→「お父さんスゴイ!」→「監督ウレシイ!」という図式です。後で電話してみると、思惑どうり相当喜んでもらったようです。奥さんまでもが、大喜びだったようで、良い意味で、作戦に引っかかってくれました。これで監督の「家庭内地位向上」が確定され、本人も満足してくれたと思います。

やはりどうせあげるなら、喜んでもらえる物の方が良い。その人のことを考えて色々と思い悩むという行為は、とても面倒ではありますが、喜んでもらえると、こちらもがんばった甲斐があるというものです。仕事でも「どうせ建てるなら喜んでもらえる方が良い。」と予定以上の事までしてしまう、僕の誠心はここにあります。

ということで、心優しいオオタ デザインを、今後とも是非ご贔屓に。(これを慇懃無礼というのでしょうか?)



毎年、昨年のTOPのイメージを年明けに、GALLERYにのせますが、今年は遅れました。スイマセン。今回調整しましたのでUPします。よろしくご覧ください。

2010 Jan 24

今週末は、完成見学会ご来場、本当に有難うございました。おかげさまで、大盛況をもって終了いたしました。皆さんのお褒めの言葉は本当にうれしく思いました。(なんせ、褒められて伸びるタイプなので・・・)今後一層、住み良く、美しいデザインを続けて行きたいと思います。本当に有難うございました。

見学会の前に、スタッフの方々に、「この建物の説明をしてください」ということで、色々説明したのですが、僕としてはいつも見慣れて、あまり注意しないところに、面白がってもらえたりしたのが新発見でした。逆に、本当に僕が悩んだ所やディティールは、誰も気づきませんでした。というか、あまりにも「すらっ」と当たり前に見えて、気づかなかったのだと思います。でも、それでいいんです。それが「デザイン」なんです。「ゴチャゴチャ」を、血の滲むような努力で、「スッキリ」まとめ、使用者が当たり前のように使う。「これデザインしてますよ」って言っても、「どこが?」としか思わない。これが本当に良いデザインだと信じています。そして、こんな項目が一つの住宅に、数限りなく隠されているのです。「てやんでー、見えねー所にオイラの年季と技術が隠れてんだ」という、職人魂に近いものがあります。(当然、まだまだもっと磨いていかなくてはなりませんが・・・。)

ということで、エキサイティングな完成見学会も何とか終わり、あとは引渡しと竣工写真の撮影のみとなりました。今回の竣工写真は「家具なし」バージョンと「家具あり」バージョンの二種類を取ろうと思います。やはり生活感のある写真は、建物本来の姿が生かされているので、見ても楽しいですもんね。「こんな家ええわ~」と思ってもらえたら、どしどし仕事も入ってくるはず(?)です。また後日、HPのWORKSにアップいたしますので、よろしくご覧ください。



それと、細かいことですが、SHOPが少し変りました。引き続き、T-shirtは販売いたしますので、よろしくお願いいたします。

2010 Jan 18

今週も更新が遅れて申し訳ありません。なぜか色んなことが一気に押し寄せてきて、今超多忙です。これも正月に怠惰な生活をしていたからなのでしょうか?いえいえ、ただ単にダラダラしていた訳ではありません。本を読み、見聞も広めていたのです。

ものごっつ濃い内容だった「沈まぬ太陽」の後は、軽いのが読みたくなり、その辺に転がっていた本を手に取りました。タイトルは「ミーナの行進(著:小川洋子)」。

読み始めてすぐに、吸い込まれました。簡単に言うと「女子版スタンドバイミー」といった感じで、ロウソクをともすような、柔らかく、でもしっかりした思い出を紐解いていく話です。中に出てくる女の子がとても感受性豊かで、好感が持てました。さらに、舞台が阪神間で、芦屋・西宮といった自分の周辺の地名が出てくることも、ストーリーに没頭できたオプションの一つだったと思います。今では、芦屋や六甲の大邸宅の多くは買収され、マンションなどに変貌を遂げていますが、少し前までは本当に大邸宅だらけだったようです。今だに「広い土地しか持ってはいけない」という建築条件がある地域もあり、「本当のセレブはこの辺に居たんだなぁー」と痛感させられます。

「ミーナの行進」に引けを取らないように、「オータの更新」もしっかり続けて行きたいと思います。(とりあえず、着地成功。)



今日、現場に行くと足場が取れていて、かなり良い感じの建物になっていました。ご来場くださる方の驚きを見たいので、あえて、まだ写真は載せないでおきます。完成見学会は今週末ですので、よろしくお願いします。2010年1月23日(土)・24日(日)和泉市浦田町オープンハウス。以下参照ください。

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2010 Jan 10

今年も年賀状を沢山いただきました。有難うございます。年賀状をもらうというだけで、とてもうれしいことなのですが、できたらやはり「お年玉」付きハガキが良いと思うのは、人情でしょうか?

毎年、一月下旬のハガキ当選日は、ちょっとワクワクします。当っている事はほとんどないのですが、やはり「もしも」という可能性がある限り、これは調べねばなりません。最近はインターネットで下2ケタを打ち込んで、当選番号の早見できるサイトもあります。エキサイティングな瞬間です。

今までは、お年玉付き年賀ハガキは表面の下に、番号を印刷されているタイプしかなかったと思いますが、今年からは切手に番号があるタイプが出現してきました。これならば、デザインにも支障ないスマートな年賀状が送れると言うものです。来年からこれにしようかなと思います。ただ一つ分からないのは、この「組」番号。切手に番号があるタイプは、組番号がないのです。当選番号にも特に組番号は関係ないのなら、この番号は何の為にあるのでしょうか?たまに組み番号の下3ケタが合っている時があり、「これもOKにしてくれ!!」と思うときがあります。残念・・・。

とにかく、一度でいいから1等があたってほしい!そして、ちょっとの間飾っておきたい。仕事に合間にチラリと見やり、ニヤリとしたい。でももし当ったら、一年の運を全部使い果たしてしまうのは、言うまでもありません。



2010年1月23日(土)・24日(日)和泉市浦田町のオープンハウスも、引き続きよろしくお願いします。ちょっと追記しました。以下参照。

2010 Jan 03

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

ということで、あっという間に年が明けました。相変わらず、「呑んで・食って・寝て」の正月でした。一週間もしたら、また現場に行ったり、打合せや電話に追われるのが分かっているので、今のうちだけです。

最近、毎年(といっても、去年から)一年の目標を、毛筆(といっても、筆ペン)で書くようにしています。去年は「決断力」で、今年は「先手必勝」。ありふれた言葉ですが、笑わないでください。本人はいたって真剣なのです。

むかし「パペポTV」という深夜番組がありました。天才的な頭脳の上岡龍太郎師匠と、ボケ倒す笑福亭鶴瓶師匠とのトーク番組で、絶妙の掛け合いが目茶苦茶面白い番組でした。その番組の中で「究極のツッコミ」という話がありました。要は「究極のツッコミとは何か?」というと、相手がボケる前に言わんとしている事を察し、「ナンデヤネン」とツッコむのです。言葉ではなく、相手のボケの気配だけを感じ取るという神業。そしてまさに「先手必勝」。

とにかく、「今年は先手をとり、テキパキ物事を進めていこう!!!」と心に決め、うだうだテレビを見ていました。

大丈夫、今のうちだけです。



2010年1月23日(土)・24日(日)和泉市浦田町のオープンハウスも、よろしくお願いします。